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【バレンタイン・チョイス】河北 智恵 (二) 最終更新日時 2023/12/26 21 39 /このページを編集 属性 レア 守備適性 - △ ◎ 〇 〇 - - - 総評 向日葵スキルを習得可能なバレンタインともっちや。 上目遣いでさりげなく胸を強調するようなポーズをするところはさすがともっちえっちやな。 ともっちのシーンは数あれど、条件なく純粋に己の打撃力を強化するスキルを持つSSRシーンは何気に初だったりする。 (他は条件付きだったり、守備強化だったり) URともっちのスキルリンクとして最適な性能であり、これでともっちもようやくグラウンドに降り立つことができるようになるだろう(多分)。 イチゴチョコ持ちとデレスト性能にも優れているのでともっちスキーな監督はぜひお迎えしておきたいシーンやね。 #ハチレポ 参考 フェスともっちと本シーンの向日葵スキルをリンクすることでミート+4500、パワー+3500、走力+2000(敵投手が風属性以外のとき) _ ミート パワー 走 力 守 備 URともっち恒常スキル後パラメータ 5896 5547 6105 5238 リンク後恒常パラメータ 10396 9047 8105 5238 パラメータ * ミート パワー 走 力 守 備 備考 素パラメータ 3604 3203 3103 3437 - 恒常スキル後パラメータ 6504 4603 4303 5137 エラー率-3 打席時/6回まで +500 +500 - - - 打席時/走者が得点圏にいるとき - +600 - - - 最大バフスキル後パラメータ 7004 5703 4303 5137 エラー率-3 恒常スキル後パラメータ(向日葵スキル) 7504 5603 4303 5137 エラー率-3 最大バフスキル後パラメータ(向日葵スキル) 8004 6703 4303 5137 エラー率-3 ※ピンクスキルと好機活用の極意、安打製造の極意 デレスト メニュー ランク カード名 属性 力 速 技 効果 練習メニュー ★★★ タイヤ引き 花 40 25 0 - 追加メニュー ★★ イチゴチョコ - - - - P型の練習相手のやる気を2倍にして追加で1回行動実行したあと消滅する 追加メニュー ★★★ タイヤ引き 花 40 25 0 - スキル ランク スキル名 条件 効果 備考 ★★★★ 喜ぶ顔が見たいから!(条件あり) なし 自身のミートが激究極に上昇し、パワーが究極に上昇する 絆の結晶(極)3個 ほか限界突破3回以上「喜んで欲しいから!」習得済み ★★★ 喜んで欲しいから! なし 自身のミートが究極に上昇し、パワーが大幅に上昇する - ★★ 活力の秘奥義 なし 自身のパワーがバツグンに上昇し、守備が上昇する - ★ 内野安打の奥義 なし 自身の走力が超大幅に上昇し、ミートが上昇する - ★ エースキラーの奥義 打席時/6回まで 自身のミート・パワーが大幅に上昇する - ★★★ 好機活用の極意 打席時/走者が得点圏にいるとき 自身のパワーが超大幅に上昇する - ★★★ 特別なチョコレート? 走者が1人以上いるとき 自身のパワー・コントロールが大きく上昇し、度胸が大幅に上昇する - ★★★ 安打製造の極意 なし 自身のミート・パワーが少し上昇する - ★★ 強襲の心得 打席時 敵守備のエラー率をわずかに上昇させる - ★★ 爆裂の心得 なし 自身のパワーが少し上昇し、三振率がわずかに減少する - ★ パワーの基礎 なし 自身のパワーがわずかに上昇する - 才能 才能名 Lv 条件 効果 チョコレートに込める想い 7 なし 自身のミートが超大幅に上昇し、走力が上昇する 守備職人 5 守備時 自身の守備が大幅に上昇し、エラー率が減少する 私なりの普通 7 なし 自身の守備が超大幅に上昇し、ミートが上昇する 反射神経◎ 5 なし 自身の走力・守備が上昇する + ネタバレ注意! 固有悩み文 ★才能名★(→★才能名★) 条件: 効果: 『』 ★ 悩み▼ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (★画像URL★) セリフ集 + 押すと開きます 状況 セリフ ホーム - - - - - - - - 試合 試合前 - 開始 - カットイン通常 - カットインターニングポイント - - 勝利 - - 敗北 - デレスト 特訓 - - 河北 智恵のシーンをチェック! アイコンタップ or クリックで各シーンのページへ UR SSR SR シーン名でチェックしたい方はこちら コメント ログを開く URともっちユーザー待望の汎用打撃型向日葵がようやく来たって感じ - 名無しさん (2022-02-12 16 54 19) 名前
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バレンタインデー ├バレンタインデー17 ├バレンタインデー11 ├バレンタインデー10 ├バレンタインデー09 ├バレンタインデー08 ├バレンタインデー07◆ ├バレンタインデー06◆ └バレンタインデー04・05◆
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2月14日。 世間様一般では、バレンタインデーと言う奴だ。 「………」 島田祐一。一応男の子である。 当然、バレンタインチョコは貰って嬉しいものだが……。 鋼の心:番外編 ~Eisen Herz~ アラカルトチョコ ケース1 島田雅の場合。 「祐一、朝ごはんできてるよ。一緒に食べよ」 「……姉さんが、作ったの?」 ちょっと引く。 「なによ、あたしだって簡単な料理ぐらいは作れるわ」 祐一の料理スキルを100としたら、雅は6程度だろう。 朝食を載せたテーブルの上には、一口サイズのオムレツ数個とトースト。 トーストはともかく、オムレツは雅の作にしては上出来だろう。 小さいオムレツを作るのは、それも整った形で作るのはかなり難しい。 「……今日は随分頑張ったんだね」 「他ならぬ愛弟(ラブラザー)の為ですもの。卵の100や200、惜しくはないわ」 「……はい?」 まさかとは思いつつも、慌ててキッチンへ踏み込む祐一。 「…………………うわ」 そこに転がる殻、殻、殻。 総数およそ200弱。 「……冗談とか、加減って言葉を知らないのか、姉さん」 「知ってるわよ、実行しないだけで」 意味無い。 意味無いよ、雅さん。 「まあ、片付けは後にして、先に食べましょう」 「……だね」 そうして祐一は席に着いた。 「はい、あーん」 「………」 雅の差し出したオムレツを無視して、自分の箸でオムレツを取って食べる。 「……やられた」 一口目で異変に気付く。 なるほど、切られて、中身を曝さない為の一口サイズだったらしい。 「……中に、チョコかよ……」 「どう、ホワイトチョコだとチーズっぽく見えるでしょ」 見えるだけ、味はチョコである。 「あのさ、せめて卵に塩味をつけなければ普通にお菓子になる出来だと思うんだけど?」 塩味の濃い卵にコーティングされたチョコの甘みは、食べて見なければ理解できまい。 まあ、一言で言えば。 「……不味い」 となる他無い。 「今日はバレンタインデーだから」 これが天国と地獄の開幕だった。 ケース2 伊藤美空の場合。 「べっ、別に、アンタの為に作ったんじゃないんだからね? ただ単にチョコの特売をやっていただけだったんだからね!?」 ツンデレ発言と同時に差し出されるハート型のラッピング。 ご丁寧にも、表には『祐一へ』と書かれたカードが挟まっている。 「ありがとう。美空」 「べっ、別にお礼を言われる筋合いは無いわよ!?」 ふん、とそっぽ向いて先に歩き始めるツンデレ。 まあ、これは天国の分類だろう。 この瞬間までは……。 「開けて良い?」 「すっ、好きにすれば良いじゃない?」 許可が出たので開ける。 「へい、ブラザー。良い天気だな?」 チョコが話しかけてきた。 「―――!?」 「おいおい、そんなに驚くなよ。チョコだって喋る時ゃ喋るぜ?」 んな訳あるか。 「まあ、あれだ。愛の力の奇跡かな?」 「…………み、美空。何これ?」 「……チョコの筈」 「ふっ、俺は自我に目覚めたチョコ。最早ただの食べ物ではない」 当たり前だ。 普通、食べ物は喋らない。 「言うなれば、そう。……進化したチョコ。 略して、『アドバンスド・ザ・ショコラーテ』って名乗ってみるテスト」 「略してない、略してない」 後微妙に文法変です。 「まあ、ともかくアレだ。早い所食べてくんねぇ」 「……ゴミ箱、ゴミ箱」 「ゆ、祐一!? 捨てる気!?」 「当たり前だ、これは既に食べ物じゃない!!」 「折角人が『マンゴラゴラ』とか、『賢者の石』とか『竜の牙』とか取り寄せて作ったのにぃ!!」 「どうやって取り寄せた、そげな異世界アイテム!! しかもそんなもの入れたものが食べられるか!!」 「……ふっ。お嬢ちゃん、泣き止みな。俺が何とかしてやるぜ」 「どうするのよ?」 「おれっちには、『強制的に喰われる』という能力があるのさ」 「何処のエスパーだお前!?」 「ふっ、発動条件は接触距離!! 見よ『一食い弩陣』発動っ!!」 しばらくお待ち下さい。 「……で、味は如何だった?」 「……粘土と砂糖とワサビ?」 その言葉を最後に祐一は昏倒した。 ケース3 リーナ・ベルウッドの場合。 「あ、祐一気が付いた?」 「……こ、ここは?」 「私の部屋よ」 結構ファンシーな造りの部屋だ。 「全く、美空の作ったモノを食べるなんて正気じゃないわよ?」 「食べたんじゃない。『食べられ』られたんだ」 「たべられられた?」 「……もうその話は止めにしよう。折角生きていたんだし、二度と思い出したくない」 「わかったわ」 リーナは素直に頷く。 「それじゃあ、私もチョコを上げるわ」 「……………喋ったりしないよな?」 「…? 喋る?」 「いや、忘れてくれ」 「???」 疑問符を浮かべながらも、リーナが取り出したのはブロックチョコ。 大雑把なつくりのそれは、愛を込めるには不向きなチョコだった。 「私は、チョコの味や形より、私のチョコを食べてもらいたいのよ」 「?」 祐一の疑問は、その直後に氷解する。 「はい、あ~ん」 欠片を一つ手にとって、リーナが祐一の口元へ差し出す。 「……これを、食べろ、と?」 何処のバカップルだ? 「祐一。私の触ったチョコなんか、食べられない?」 悲しそうに、そう呟くリーナ。 「演技だって判ってるけど、逆らえない卑怯なマネをぐぎゅ―――!?」 セリフの途中で、リーナの指が口内に侵入してきた。 「うふふ。女はみんな、生まれついての策士なのよ。覚えておきなさい、祐一」 だがしかし。 これが一番まともだった辺りで祐一の周囲の女性が一筋縄でいかないというのが判るというものだ。 ケース4 土方京子の場合。 「ああ、少年。奇遇だな」 「家の前で待ち伏せしているのは奇遇とは言いません」 「いや、奇遇だぞ。私も今来たばかりだ」 「…………」 疑わしそうな祐一の視線に、聡い京子が気付かぬはずも無い。 「いま、実は何時間も待ってたんじゃないか、とか思っているだろう?」 「まあ、一応」 「安心しろ。本当に今来たばかりなんだ」 「いや、そう言うなら信じますけど」 「うん、予め発信機を仕込んでおいたから、到達予想時刻の演算は簡単だったぞ?」 「発信機ってなんだよ!?」 「…ん、知らんのか? 発信機って言うのはだな―――」 「―――理屈じゃなくて、何処に仕掛けたんだ!?」 「少年の脳に埋め込んだ」 「―――ぶばっ!?」 「あははは、冗談だ。面白いな、少年は」 「性質悪い冗談は止めて下さい!! ……んで、何処に発信機仕込んだんですか!?」 「少年の心臓」 「………」 「右心室の壁部に1mmサイズの発信機を癒着させてある。生体電流で稼動するから、少年が生きている限り機能するぞ、すごいだろ?」 …………凄いダメだった。 「外せるんでしょうね?」 「……外せるよ」 「早く外して下さい」 「でも、外すと死ぬ」 「…………………………………………」 「ま、そんな事より少し上を向け」 「なんでで―――、んむっ!?」 不意打ちのキス。 京子の舌が祐一の舌を絡めとリ、口の中をゆっくりと撫で回す。 ほろ苦い味が広がり、祐一の味覚を侵す。 「―――ぷはっ」 京子の唇が離れたのはその後だった。 「…………今の」 「ああ、バレンタインだからな」 手渡しならぬ、口移しでチョコを貰ってしまった。 「それじゃあ、私はもう行くぞ。またな、少年」 背中を向け、片手を上げて颯爽と去って行く隻眼の美女を呆気に取られた祐一が見送る。 「……発信機、外れるのかな?」 後日、雅が『姉パワー』とやらで取り出した。 10分ほどで京子が『少年が死んでしまったぁ!!』とか泣きながら走ってきたのを見ると、雅も京子も本気だったらしい。 怖い人たちである。 終われ。 鋼の心 ~Eisen Herz~へ戻る 二段オチ。 ケース5 アイゼンの場合。 「……私を食べて」 裸素体の上にチョコを塗って、リボンを巻いたアイゼンが居たので、祐一は窓から外に放り投げた。 「……マスター、酷いぃ」 こんどこそ終われ。 鋼の心 ~Eisen Herz~へ戻る
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1 区切りあり 1 ※安価・バレンタインSS 2012/02/14 http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329230772/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る じゅうばん -- (名無しさん) 2013-01-20 14 41 58 りっちゃんペロペロ -- (名無しさん) 2013-01-20 11 11 09 キュッてしてえ〜wwwww -- (名無しさん) 2012-03-11 05 58 33 りっちゃん欲しい舐めてあげる -- (名無しさん) 2012-02-22 19 02 26 軽度のマジキチ -- (名無しさん) 2012-02-17 23 30 38 ・・チョコ欲しい。 -- (通りすがり) 2012-02-17 20 25 11 本当になんだこれでしたね -- (名無しさん) 2012-02-16 00 41 27 さんばん -- (名無しさん) 2012-02-15 22 55 19 にばん -- (名無しさん) 2012-02-15 22 47 59 いちばん -- (名無しさん) 2012-02-15 22 04 13
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【ミリマスSS】P「少しおかしいバレンタイン」 執筆開始日時 2015/02/14 元スレURL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423919284/ 概要 麗花「プロデューサーさん、ハッピーバレンタインです!」 P「あ、ありがとう麗花!(煮干チョコは嫌だ…煮干チョコは嫌だ…)」 麗花「じゃじゃーん!今年はチョコバナナを作ってきました!」 P「お、おお?意外とまともじゃ…待て、その青いチョコはなんだ」 麗花「これはチョコにたくさんガリガ○君ソーダ味を混ぜたものですよ♪」 P「普通らしいチョコバナナを貰うよ。…ん、すごい美味しいじゃないか。あ、当たりって割り箸に書いてあるな」 麗花「おめでとうございます!当たりが出たので、ソーダ味をもう一本あげますね♪」 P「ひどい当たりだ…」 タグ ^北上麗花 ^田中琴葉 ^永吉昴 ^百瀬莉緒 ^佐竹美奈子 ^豊川風花 ^七尾百合子 ^二階堂千鶴 ^野々原茜 ^伊吹翼 ^矢吹可奈 ^最上静香 まとめサイト アイマスSSまとめサイト 456P アムネジアss大全 えすえすゲー速報 ポチッとSS!! SSまとめ SSびより SSまとめプラス SS2chLog wiki内他頁検索用 コメディ バレンタイン ミリオンライブ
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~~1週間前~~ 憂(……1週間後のバレンタインデーに) (最高のチョコを、受け取ってもらうんだ!) (もちろんいつも通りお姉ちゃん達にも作るけど) (それも含めて、今年は早め早めに準備を――) 唯「うーいーぃ……」 憂「あれっ、早めの春休みで実家に帰ってきてるお姉ちゃん、どうしたの?」 唯「誰に説明してるの?」 憂「ないしょ」 唯「うーん……あっ、そうだ憂、チョコの作り方教えてよ!」 憂「へ? どうしたの、急に」 唯「バレンタインに渡したい人がいるんだ~。憂にもだけど、憂以外にも、ちゃんとした私の手作りのやつをね!」 憂「わぁ、素敵だねっ」 唯「というわけで、早め早めの準備をね!」 憂(さすが姉妹で考えることが一緒! 嬉しい!) 「いいよ、私も手伝う!」 唯「ありがと、憂!」 ~~6日前~~ 憂(昨日は一日中お姉ちゃんのチョコ作りの手伝いをしちゃった!) (私から見ても文句ないとっておきの一品が出来たと思います) (そのチョコを見て幸せそうなお姉ちゃんを見ると、私もとってもとっても幸せな気持ちになれました) (お姉ちゃんのバレンタインが成功しますように) (っと、今度は私のバレンタイン――) prrrrr 憂「電話? えっと…律さんから?」 ピッ 憂「……もしもし?」 律『やっほー憂ちゃん。今日暇?』 憂(……まぁまだ6日もあるし、律さんが電話してくるほどの用事っていうのも気になるし…) 「ええと、一応は暇ですけど。どうしたんですか?」 律『おお、よかった。本命の大学は受験終わったって唯に聞いてたんだけどさ。とりあえずお疲れ様』 憂「ありがとうございます。すっごいドキドキしましたよ、受験」 律『だろー? 私もよく全力出せたもんだと去年の自分を褒めてやりたいよ』 憂(いくらなんでも私の受験が早くないかとかすべり止めの大学は受けなくていいのかとかそういうツッコミは無しでお願いします皆さん) 律『で、本題だけど。私今春休みで帰ってきてるんだけどさ……って、あぁそっか、唯も帰ってるか』 憂「はい、替わりましょうか?」 律『あ、そうじゃないんだ。用事があるのは憂ちゃんなんだ』 憂「はい……なんでしょう?」 律『……折り入って頼みがあるんだ』 憂「な、何でしょうか…?」 (この真剣な空気……いったい……?) 律『……バレンタインのチョコ作り、手伝ってくれないか!?』 憂「……へっ?」 律『いや、どうしても渡したい奴がいてさ……』 憂「……でも、律さん料理とか出来ないわけじゃないってお姉ちゃん言ってましたけど……」 律『チョコとかは別! あくまで家庭的なの! アットホームなの、私は!』 憂「は、はぁ」 律『お願い! いつかお礼するから!』 憂「そ、そんなのいりませんよ、大丈夫ですから。そっちに向かえばいいですか?」 律『うん! やった、憂ちゃんの指導があれば百人力だぜ!』 憂「あ、あはは……」 ~~5日前~~ 憂(……料理の難しさを知る律さんは、だからこそ妥協を許さず、本気でチョコ作りに取り組んでいました) (その結果、文句ないとっておきの一品が出来上がった……のはいいのですが) (また丸々一日使ってしまいました) (でも、律さんも嬉しそうだったし、誰かの幸せのお手伝いを出来るのは嬉しいことです) (律さんのバレンタインも、成功しますように) (さて、今日は私のほうを――) prrrr 憂「……紬さん? 珍しいなぁ…何だろう?」 ピッ 憂「もしもし?」 紬『あっ、憂ちゃん。元気ー? 紬です。お久しぶりー』 憂「はい、お久しぶりです。春休みですか?」 紬『そうなのー。憂ちゃんは受験終わったんだったよね? 今日時間ある?』 憂「紬さんからのお誘いって珍しいですね。大丈夫ですよ」 紬『ありがとう。じゃあ……』 憂(……あれ? この真剣な空気、記憶にあるような……) 紬『……バレンタインのチョコの作り方を教えてください!』 憂(やっぱり!) 紬『…ダメ、かな?』 憂「い、いえ、そんなことは!」 (こんな言い方されちゃ断れないよぉぉぉ!) 紬『よかったぁ! どうしても手作りで渡したい人がいて、ね』 憂「で、でも、私なんかでいいんですか? 他にも誰か――」 紬『なんか、なんて言わないで。私は他の誰よりも憂ちゃんが適任だと思ったの。憂ちゃんに学びたいの!』 憂「……っ、ありがとうございます。そういうことなら全力でお手伝いします!」 紬『お願いします、先生!』 ~~4日前~~ 憂(さすがに紬さんの手前、半端な仕事はできませんでした) (つまり、また丸一日使ってしまいました) (でも、紬さんほどの人に頼られるというのが嫌なことのわけがありませんから、後悔はしてません) (さて、今日こそ私のチョコを――) prrrrr 憂「……まさか」 ピッ 澪『あっ、もしもし憂ちゃん。久しぶり』 憂「どうも、お久しぶりです澪さん。大学はどうですか?」 澪『うん、それなりに忙しいけど大丈夫。もちろん唯もちゃんとやってるよ』 憂「よかった。ありがとうございます」 澪『お礼を言われるようなことはしてないよ。ところで……』 憂「はい」 澪『……お願いがあるんだけど、聞いてくれるかな?』 憂「……あの、澪さん」 澪『な、何?』 憂「……違ったら申し訳ないんですけど、もしかしてバレンタインの話だったりします?」 澪『………』 憂「………」 澪『……憂ちゃん、超能力者?』 憂「……私でよければお手伝いしますよ」 ~~3日前~~ 憂(澪さんは相手のことを想うあまり、かなりレベルが高いチョコを作ろうとしていました) (やれるだけのことは自分でやって、その後で私に頼ってくるあたりは、真面目な澪さんらしいと思いました) (ので、出来る限り澪さんの理想に近づけるように、出来る限り精一杯チョコを作りました) (つまり、一日潰れました) (もちろん後悔はありません。日頃お世話になってる人たちの力になれることに) (でも、なんかだんだんわかってきました) 「たぶん、今日も――」 prrrrrrrrr 憂「……もしもし?」 純『やっほー憂! 今ヒマ?』 憂「うんわかった、チョコ作りの道具持って純ちゃん家に行くね」 純『えっ、何も言ってないのに全部読まれた怖い』 ~~2日前~~ prrrr 直『すいません平沢先輩、折り入ってお願いが……』 憂「直ちゃんのところ、弟さん沢山いるって言ってたっけ。それは大変だよね。手伝うよ!」 ~~1日前~~ prrrrr 菫『う、憂先輩ぃ、すいません助けてくださいぃ~……』 憂「スミーレちゃんなんで泣いてるの!? 待ってて今行くから!」 ~~当日朝~~ 憂「……何も準備できなかった……梓ちゃんの分も、他のみんなのも……」 「……くすん」 「……ううん、落ち込んでてもしょうがない! 今からでも出来ることはあるはず――」 唯「うーいー」トテトテ 憂「お姉ちゃん?」 唯「はい、チョコあげる」ポン 憂「…へ?」 唯「あ、憂に手伝ってもらったのとは別だよ? こっちは私が一人で作ったから憂のほどは美味しくないと思うけど……でも、ありがとうって伝えたかったから」 憂「お、お姉ちゃん……ありがと!」 唯「えへー、どういたしまして。憂の手伝ってくれたチョコの出番は今からだからね、行ってくるよ」 憂「がんばってね、お姉ちゃん!」 唯「憂もね!」 ガチャ バタン 憂「……私も、かぁ」 「よし、頑張ろう!」 「えっと、まずはボウルとか準備して――」 ピンポーン 憂「……? 誰だろう、こんな朝早くから……」 律「憂ちゃーん、いるー?」 憂「律さん?」ガチャ 律「おっはよーん。はい、チョコあげる!」ポン 憂「へっ?」 律「手伝ってくれたお礼と、日頃の感謝も込めて。あ、憂ちゃんが手伝ってくれたやつとはもちろん別な。そっちの出番はこれから」 憂「は、はい、ありがとうございます……すいません、私、まだチョコできてなくて、お返しできなくて」 律「いいのいいの、そんな気遣いさせたくないからこんな朝早くに来たんだし。でも、どーしてもって言うならホワイトデーならいいよ?」 憂「ふふっ、わかりました、三倍返しですね?」 律「……嬉しいけど、女の子として自信無くしそうだから普通でお願いします」 憂「しょうがないですね。……なんちゃって」 律「ははっ。んじゃ、そういうわけで!」 憂「はい、がんばってきてください!」 (……そうして律さんを見送った後、もしかしたら、という予感がしました) (その予感に任せて、玄関で待機していると――) ピンポーン 紬「憂ちゃーん」 ピンポーン 澪「あの、これ、チョコなんだけど」 ピンポーン 純「この前手伝ってくれたお礼っていうか」 ピンポーン 直「日頃の感謝といいますか」 ピンポーン 菫「本当に、いつもいつもありがとうございます!」 憂「………」ドッサリ 「……幸せ者だなあ、私は」 「……ホワイトデー、頑張らないとね」 「っと、そうだ、チョコを作らないと――」 ピンポーン 憂「? 誰だろう……誰かチョコ間違ったりしたのかな?」ガチャ 梓「あ、憂」 憂「あ、梓ちゃん!?」 梓「……どうしたの、そんなに驚いて」 憂「あ、あはは、ナンデモナイヨー……」 梓「……っていうか、すごいチョコの数だね、憂」 憂「う、うん、いろいろあって……」 梓「ふーん……」ムスッ 憂「……?」 梓「……はい、私からもあげるよ、チョコ」スッ 憂「えっ…?」 梓「……そんなにあるなら、私から渡しても渡さなくても一緒かもしれないけど」ムスッ 憂「そ、そんなことないっ! すっごく嬉しい! 一番嬉しい!」 梓「い、一番って。それは大げさだよ……」 憂「だ、だって……!」 梓「……うん、ごめん。変な態度してた私が悪いよね。ごめん」 憂「………」 梓「みんなから慕われてる憂は、素敵だと思う」 憂「でも……今年は、チョコ、誰にも渡せてないんだ……」 梓「そうなの?」 憂「ちょっと、忙しくて……せめて梓ちゃんには、貰うより先に渡したかったのに……」 梓「憂……それって……」 憂「………」 梓「……ねぇ、憂。チョコ以外に私が来た理由、わかる?」 憂「えっ…?」 梓「……今日、N女の合格発表だよ?」 憂「……あっ……ああああっ!?」 梓「忘れてたんだね……忙しかったって言ってたし仕方ないんだろうけど」 憂「ど、どどどうしよう!?」 梓「どうもしないよ……どうせ一日中張り出してるだろうし。で、さ。提案というか、本題なんだけど」 憂「う、うん…?」 梓「……一緒に行こう? 純とも途中で待ち合わせしてるけど、そこまでは二人で、二人っきりで行こう?」 「っていうか、一緒に来て欲しいっていうか…憂と一緒に見たいっていうか……」ゴニョゴニョ 憂「梓ちゃん……」 梓「……もちろん、無理にとは言えないけど……」 憂「………」 梓「………」 憂「……帰ってきたら、チョコ作るの手伝ってくれる?」 梓「う、うん、それはいいけど……」 憂「行きも帰りも、というか今日一日中、一緒にいてくれる?」 梓「ぁ……うん! もちろん!」 憂「…えへへ、梓ちゃーん!」 梓「ふふっ、じゃあ、行こっか!」 憂「うん!」 梓「ところで落ちてたらどうしよう」 憂「そ、それは考えちゃダメ!」 終わろうか 戻る
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リィト=バレンタイン ん~・・久々に街だー!ベットだー!やっどや、やっどや♪(冒険者の割には、方向感覚に優れないリィト・・そのせいで、ベッドで休む事が少なくなっているせいか久々の街に子供らしくはしゃぐ) ショコラ>それじゃ・・道案内はここで終わり・・おやすみ、リィト・・(前回の事もあるせいか、若干体調が優れないように見えるショコラ 街に到着すると、疲れた顔を見せ姿を消す) リィト>うぅ~ん・・ショコラはまだ本調子じゃなさそうだけど・・大丈夫かなぁ・・? アトミゼ>リィト!見てみて、お祭りやってるよ?うにゃ~・・ボクお祭り大好き! リィト>うわぁ!?あ、アトミゼ呼んでないのに出て来ちゃビックリするよぉ・・(賑やかな屋台に誘われたのか、いきなり姿を見せリィトをビックリさせると子供のように駆け出し屋台の方へと走って行く)もぉ~・・迷子になってもリィトは知らないよぉ~? シィズ>本当は、リィトも行って来たいのでしょう?不本意だけど、今日の宿は私が取っておくから行ってきなさい・・ リィト>わっ・・シィズ・・?うんっ♪行って来ますっ! (21 27) マリン=K=リュシオン ふ~・・今日はここのお祭りかぁ・・「一昨日のお祭りの賞金は少なかったから、なんとしてもここで稼がないと!」(町に来るなり、宿も取らずにお祭りに直行する)「それにしても・・・大きなお祭りー・・これなら賞金も期待できそうかな・・?」(辺りを見回すなり、そのお祭りの規模、人の数に驚かされる)さぁてと~・・賞金の掛かっている出し物ないかな~?(きょろきょろと見回しながらお目当ての出し物を探すがなかなか見つからない・・)「ぅぅ・・見つからない・・おかしいな、これだけ大きなお祭りならあるはずなのに」 (21 36) リィト=バレンタイン はぁ・・はぁ・・アトミゼ待ってよぉ~・・ アトミゼ>もぉ~リィト遅すぎだよっ!ほら、早く早く・・っ!? リィト>どうしたの?アトミゼ・・!!? こ、これは・・(リィトとアトミゼの目の前に貼られているチラシに2人が思わず足をとめる・・・そこには「お祭り屋台ラリー 優勝者には街一番のホテル特別スイート1泊無料」と表記されている)宿を取ってくれてるシィズには悪いけど・・ アトミゼ>仕方ないよね?(2人が目をあわせると、一目散に登録所へ走って行き受付を済ませる) リィト>よぉ~し、まずは金魚すくいだよね!それなら・・静かなる水の守護者よ、契約の下リィトが命じる・・!来て、ウィーネ!(気合を入れ、詠唱を唱えるとアトミゼよりも少し背の高い女性が姿を現せる) ウィーネ>リィトさん、私の力が必要に・・ リィト>これっ! ウィーネ>・・えっと、はい・・金魚ですか・・?(いきなり、金魚すくいの道具を渡されどうしていいものかと戸惑いながらも、受け取る) アトミゼ>そうそう、その紙が貼ってあるので掬ってボウルに入れるんだよ ウィーネ>は・・はい、良くわかりませんが・・がんばります・・ (21 46) マリン=K=リュシオン えぇと・・あ、あった!!・・何々・・・・っ?!!(しばらく歩いていると、マリンも「お祭り屋台ラリー」のチラシを見つけて内容を読む)「お金じゃないってのは残念だけど・・これはこれで良いかも・・」よーしっ!がんばるぞー!!(1人で拳を上に突き上げ掛け声を上げる)「まずは金魚掬いか・・これなら得意だしまずは一勝かな?」(得意種目と言うことと、お祭り慣れしていると言うこともあってか、楽勝ムードで歩いていく)「ん?あの子も出るのかな・・ってお祭りなんだし、普通の子が出たって当たり前かぁ」(リィトたちを見るなり、挨拶に歩み寄る)ねぇ?あなた達も屋台ラリーに出るんだよね? (21 57) リィト=バレンタイン え・・あ、うん リィト達も出るよ?「うぅ~ん・・この人も出るのかなぁ・・?そうだとすると、ライバル出現って所だけど・・ウィーネなら大丈夫だよね・・アトミゼが教えてくれてるし・・」(いきなりのライバルの出現に言葉には出さないが、心の中で警戒を強める・・リィトに取っては、何日か振りの宿な上スイートとなるとそれもしょうがないとも言えるだろう・・) アトミゼ>って事・・わかった?(アトミゼも説明を終えたのか、やり終えたという感じの表情を見せ、開始の合図を待つ) ウィーネ>なるほど・・何となくわかりましたが・・「どういう経緯で、私だったのでしょう・・?って、聞いても大丈夫なのでしょうか・・リィトさんの表情が真剣で少し聞きづらいです」(自分の疑念は心の中で留め、妙に真剣なリィトの表情に苦笑を浮かべてしまう) (22 02) マリン=K=リュシオン わたし、マリン。よろしくね・・「すごい真剣な・・」(と自己紹介をすると、リィトの真剣な表情に少し後ずさる)「でも、負けたら今日は野宿・・そんなのぜっっっっったいにイヤ!」(財布が寂しくなってきている今では、宿で一泊するのも厳しいため野宿は必須。それだけはなんとしても避けたいマリンはリィトに負けないほど真剣な表情になる)それじゃ・・私はここで・・(静かな闘志を燃やしながら、リィトと別れて金魚すくいの道具を取りに行くと、直にアナウンスが掛かり競技者達が集められる) (22 11) リィト=バレンタイン アトミゼ>あははっ♪今はダメだよ、ベッドの質が掛かってるからね?とりあえず、ボクはアトミゼ 風の精霊ね、あっちはウィーネ水ね んで、この子は私達の契約主のリィト ウィーネ>よろしくお願いします(アトミゼが皆の紹介をすると、それを察したのかウィーネもお辞儀をするのだが、リィトだけは、真剣に色々考えているのか返事すら無い)リィトさん?ちゃんと、挨拶しないとダメですよ? リィト>え、わあ!?ご、ごめんなさい リィト・・リィト=バレンタインだよ、よろしくねっ・・えとえと・・ アトミゼ>マリンだってさ♪ リィト>あ、アトミゼありがと マリンさん♪負けないからね?(ウィーネに呼ばれ、気がつき挨拶を返すと、アトミゼの魔法で視界の良い場所に出てウィーネ達を見る) アナウンス>毎年恒例お祭りラリー第1回戦金魚すくいバトルスタァート!!(女性の声で開始のアナウンスが響くと、金魚達を目掛けて多くの挑戦者が手を伸ばす) ウィーネ>「少し、ズルな気もしますが、リィトさんの為にがんばります・・水よ・・」(ウィーネが水に呼び掛け手を伸ばすと、危なかしげも無くかなりのスピードで金魚をすくっていく) (22 21) マリン=K=リュシオン 「ん・・他の人達は殆どリタイアか・・そりゃそうだよね、金魚すくいってコツがいるし・・さてと、ミスしないように取ってこうっと・・・」って・・・は、早っ?!!(周りがどんどんリタイヤして行き、自分もミスしないように慎重に掬っているが、恐ろしいスピードで次々と掬っているウィーネを見ると呆気に取られる)「あの子って、確かさっき教わってたんじゃ・・」(金魚掬い初心者であるはずのウィーネが並外れた結果を残していることに怪しむが、スイート一泊が掛かっている大勝負に隙は禁物)「これじゃ、負けちゃう・・仕方ない・・一か八かだけどやるか」(一度手を止めると、腕まくりしてから再スタート、今度は慎重にではなくスピード重視で掬い続ける。しばらくするとウィーネに付けられていた差もだいぶ縮み、追い抜くのも時間の問題になる) (22 30) リィト=バレンタイン ウィーネ>「この調子なら・・!?さっきの・・マリンさんですか・・このままだと追いつかれますね・・申し訳無いですが、スピードアップします・・」(軽く、わからない位に頭を下げると、金魚をすくうスピードを上げ、カップをいくつもを満タンにしていく) アトミゼ>うっわぁ・・あっちのマリンもすごいけど、ウィーネやりすぎ位すくってるよ・・ リィト>あははは・・ちょっとやりすぎかなぁ~・・で、でも、スイート一泊が掛かってるんだもん・・手加減は無しだよ!(観客もが唖然とするようなスピードで金魚をすくって行く2人だが、リィトはスイートの事で頭がいっぱいなのか余り余裕は見せない) ウィーネ>「うぅ・・金魚さんごめんなさい・・後で癒しの力を使わせて貰うので、少し我慢して下さいね・・(勢い良くすくい過ぎてしまったのか、少し元気の無い金魚の姿も見え、良心が痛んだのか軽く謝り高速を保ったまますくい続ける) アナウンス>金魚すくいそこまでです!紙の破れた方はすくった数関わらず0ポイントで失格ですー優勝者以下3位まではラリーポイントが加算されるので受付まで来てくださーい♪ (22 56) マリン=K=リュシオン 「うそぉ?!まだ加速するのぉ?!!」(マリンの追い上げを見て、更にペースを上げたウィーネに対し、マリンもついていけなくなったのか手が遅くなる・・)「そ、それでも二位はキープしないと!」(一位は無理と判断し、少しでもラリーポイントを多く取るために二位狙いに切り替えて掬い続ける。やがて、満タンのカップが山積みになってくると競技終了のアナウンスが掛かる)はぁ~・・・やっとおわったぁ・・(人間離れした・・と言うより反則のようなウィーネのスピードに合わせていた事で疲れだ出たらしく、大きなため息をつく)「まぁ、なんとか二位は取れたし・・次の競技で挽回しよう」 (23 04) リィト=バレンタイン ウィーネ>水よ・・彼の者達に癒しを与えん・・ごめんなさい、金魚さん達・・(金魚全てに活力を与えると、リィト達の方へ歩いて行く)えと、勝っちゃいましたけど・・ リィト>んん・・偉い!ありがと、ウィーネ♪よぉ~し、この調子で今日はふかふかベッド~・・ ウィーネ>わっ・・り、リィトさんもう・・(子供のように跳び付くリィトに慌てるが、なんとか受け止め頭を撫でる)それでは、次の種目がんばって下さいね?(そして、離れると小さな水滴のようになり姿を消す) リィト>ありがとね、ウィーネ っと、次の種目は何かな・・? アトミゼ>次は・・射的だねっ♪リィトがんばれっ! リィト>ふえ・・?リィト、射的得意でも無いけど・・ (23 12) マリン=K=リュシオン 確か、次は射的・・それほど得意じゃないんだよなぁ・・(次の勝負に向け意気込みたいが、苦手な競技とあっては勢いも出ない)「でも、ここで負ければ野宿になっちゃうんだから・・絶対に勝たないと」(何とか自分を奮い立たせると射的場へと歩いていく)「そういえば、リィトちゃん達って次は誰が出てくるんだろう・・まぁ、誰が来ても負けないよ!」(競技開始前に挨拶を交わした仲であるため、少し気に掛かるがリィトたちは現在一位を走っているため、マリンの最大の敵。これ以上負けられないマリンは闘志を燃やす) (23 20) リィト=バレンタイン アトミゼ>でも、銃なんて誰も使えないんだからリィトがんばっ♪ リィト>わっわっ・・ご、強引にしないでよぅ・・(肩を叩かれ、そのまま登録を済まされてしまい、仕方なくといった風に射的用の銃を手に取る)んぅ・・結構重い・・でも、やれるかなぁ?(持ちなれない感覚に戸惑うが、何とか構え軽くイメージ練習を重ねる) アトミゼ>ふぅ~ん・・リィト、出来ないって言いながら意外とさまになってる・・この分だと、今回もそこそこ行けるかな?問題はマリンかな? アナウンス>それでは、第2回戦の射的をはじめま~すっ!ハートまで射抜かれないようご注意を~♪ アトミゼ・リィト>あはは・・・(アナウンスの洒落に、2人して思わず苦笑してしまう) リィト>って、笑ってる場合じゃないよ・・よぉ~しがんばるぞ! (23 28) マリン=K=リュシオン さてと・・一応、下見でもしようかな・・・(射的場につくなり、すぐに銃を手に取り、実際に競技の行われる場所を見に行く)「へぇ・・ここの射的は意外と近いんだ・・これなら私でも大丈夫だね」(的までの距離を確認すると、安心したのかイメージトレーニングに移る)ふぅ~・・「集中、集中・・・」(大きく深呼吸して精神統一しているとアナウンスの声が・・)それじゃ、がんばろうっと・・・あれ?今度の相手はリィトちゃん?よろしくね♪でも、手加減はしないよ! (23 36) リィト=バレンタイン うん、リィトだって、手加減しないよ・・「本当は、手加減して欲しいけど・・」(ある冒険者から本物の銃を預かってはいるが、実戦で使った事は無く射的自体もした事が無い為、自信無さそうに息を吐く)よし・・「倒せば良いんだから・・上の方に当てればいいんだよね・・?外れちゃいけないから、比較的大きくて軽そうな・・うん、あれだね!」えいっ!(狙いをつけ、撃つが・・狙いが大きく外れ、違う物に当たり運よく倒してしまう)あうぅ・・早すぎて怖いよぉ・・(だが、気付いてないのか、それ所ではないのか喜ぶような仕草は見せず、コルク弾の速さに驚き尻餅をつく) アトミゼ>ひゅ~♪さっすが・・狙ったのは違う物っぽいけどね (23 39) マリン=K=リュシオン それじゃ・・いくよっ!(クルクルと銃を回転させるデモンストレーションとすると、片手だけで狙い打つ!コルク弾は見事に命中しポイントゲット)やったぁ!リィトちゃんは・・?(多角にいるリィトが気になり横を向くと・・)へぇー・・やっるぅ「でも、腰を抜かしている辺りが初心者って感じだね」それじゃ・・もう一発!(一発目を綺麗に倒し、調子が出たマリンは大物狙いに切り替えてリィトとの差を広げていく)「この勝負はもらっちゃうよ!」(調子に乗って、速いペースで撃っていると目標物を外してしまう)ま・・まずいっ!(だが、運よくコルク弾はとなりの的に当る)あ・・危なかった~・・ (23 48) リィト=バレンタイン アトミゼ>ははっ♪さすがに、あれは無理かな~?(リィトとマリンの差を考え、勝てない事を予感し始める)リィト~がんばらないと、スイート無くなるよ~? リィト>そ、そうだった!で、でも、あんなに当たらないよぅ・・(文句を言いながらも、撃ち続けマリンには追いつけない物の離れずといった所をキープする) アトミゼ>う~ん・・本音をいうと、後少しって感じだけど、仕方ないかな? アナウンス>そろそろ、終了となります~撃ち終えて無い人は早めに撃っちゃって下さい~ アトミゼ>いい加減はっちゃけちゃってるなぁ~・・まあ、お祭りだからそれ位がいいっていえばそうなんだけどね? リィト>ふぅ・・怖かったよぉ・・あんなに早いなんて聞いて無いよぉ・・ アトミゼ>あ、リィトお疲れ様~くくっ・・どうだった? リィト>ああ!アトミゼ知ってたでしょ~わ~ん、酷いよぉ~!!(競技が終わると緊張も解けたのか、いつものリィトのペースに戻りアトミゼを追いかける) (23 56) マリン=K=リュシオン 「これだけポイントあれば一位は確実だね・・」(二位にだいぶ差をつけると、時間も迫ってきているためペースを緩める)はぁ・・やった、一位だ「そうだ、リィトちゃんに難易だったか聞いてこよう・・一応ライバルだし」(見事逃げ切り、一位を獲得したマリン。勝負を終えてリィトに会いに行く)リィトちゃん、お疲れさまー・・って、お取り込み中だったかな?(アトミゼと共にはしゃいでいると思ったマリンは早々に立ち去ろうとする) (00 01) リィト=バレンタイン リィト>あ、マリンさんお疲れ様~ アトミゼ>マリンお疲れ~さすがにやるねぇ~・・ボクも、そろそろ出たくなって来たよっ♪ リィト>それなら、さっきの射的やってくれれば良かったのに・・(アトミゼの方へ向きかえり、膨れっ面をしながらジト目で見るが・・) アトミゼ>良いじゃん、2位だったんだからぁ・・ね?(アトミゼには効果も無く、あっさりと流されてしまう) リィト>うぅん・・確かにそうだけど・・それで、次は何かなぁ? アトミゼ>ん・・次は・・早食い競争・・? リィト>り、リィトはやだよ・・!? アトミゼ>うぅ~ん・・ボクも、ちょっと・・ シィズ>はぁ・・何でこう人が多いの・・やっと、見つけたリィト・・宿だけど、取れなかった・・何?(宿を取りにいってたシィズだが、祭りという事もあって宿は取れず止む無しに帰って来た所で2人に捕まる) リィト>シィズ、がんばってね? アトミゼ>「剣聖」の力を見せる時だよっ♪ シィズ>何いきなり・・ちょっと・・待って・・(2人を振り解こうとするが、いつもよりも力が入ってるのか振り解く所か抵抗すら出来ず連れていかれ種目に参加させられる事になってしまった) アナウンス>それでは、早食い競争開始で~っす♪ シィズ>早食い・・?2人して・・はぁ、でも宿を取れなかった私にも少しは責任がある・・しょうがないからやってあげるわ・・(仕方なしといった所だが、シィズの小柄な体格からは思いもよらないような速度で料理を消化していく) (00 16) マリン=K=リュシオン 早食いかぁ・・「そういえば、ダイエット中だった・・でも、賞金が掛かっているんだし・・・仕方ないな」ところでリィトちゃんたちは誰が出るの?・・・え?もしかしてその子??「いくらなんでもあんなに小さな子じゃ、ちょっと・・」(やってくるなりリィトたちに連れ去られたシィズが出場すると言うことはわかったが、マリンの目から見たシィズは「剣聖」ではなくただの小さな女の子。そんな子が早食いなど勤まるのかと心配そうに見守るが・・)え・・あ・・・・ええぇぇぇ?!!(競争が始まるとマリンもシィズの恐ろしさを目の当たりにする。ものすごい勢いで皿を積み重ねているシィズに呆気に取られているが、他の競技者達は既にそこそこ食べている)「や、やっば・・急がないと・・」(シィズには劣るものの、その細身に似つかない食いっぷりで次々と順位を上げていき、とうとう2位まで上り詰める) (00 25) リィト=バレンタイン リィト>す、すごい・・シィズ アトミゼ>精霊は食べなくていい分、普通の人よりもこういう事は劣るはずなんだけど・・(シィズの余りに早い食べる速度に、2人までもが唖然としてしまうが・・) シィズ>う・・「ニンジンが入ってる・・」ごちそうさま・・(急に手を止めると、両手をあわせ箸を置く) アトミゼ>ん・・?急に? リィト>ふえ・・? 進行係>あの、全てを食べきらないと1皿と換算出来ないのですが良いでしょうか?(僅かながらしか残っていない為進行に当たっている者がシィズに声を掛けるが) シィズ>食べれない物は食べれない・・(問題無いと言った様子で、返事を返す) リィト>シィズ~もうちょっと、がんばってよぉ~・・ アトミゼ>な~るほど・・「剣聖」にも可愛い所があるんだ・・(不思議になったアトミゼが魔力を使い、皿の中を覗きシィズの手が止まった謎を解く) (00 32) マリン=K=リュシオン 「あれ?手が止まった・・?って今はそんなこと気にしている場合じゃない、止まってくれているならこっちにとっては好都合♪」(シィズがにんじんに苦戦している間に追いつこうと猛追する)「うぅ・・気持ち悪い・・・で、でも・・もう、ちょっと・・」・・ご、ごちそうさま・・でした・・(無理に食べ過ぎたため体調を崩し、顔が青くなるが何とか完食。信じられない逆転劇で連続一位を獲得) うぷっ・・「うえぇ・・吐きそう・・」・・み、みずぅ・・(係員から水を手渡され飲み干すと、少しは体調が回復する)ぷはっ・・生き返ったぁ・・ (00 42) リィト=バレンタイン シィズおかえり・・う~・・どこかで、勝たないと今日も野宿だよぉ・・ アトミゼ>くくっ・・「剣聖」シィズが・・ニンジン嫌いだなんて、あはは♪ シィズ>う、うるさい!あんな馬のエサなんて食べられなくて当たり前・・(「剣聖」と呼ばれているシィズも形無しといった所か、顔を真っ赤にして取り乱す) リィト>シィズ、ニンジン食べられないの・・?好き嫌いはダメだよ、ちゃんと食べないと大きく・・ シィズ>精霊は、大きくならないから心配しなくて良い・・それじゃあまた、指輪に選ばれし少女・・(場の雰囲気を読んで、不利と悟ったのか一言だけ言い返すと音も無く姿を消した) アトミゼ>くくっ・・当分はこのネタで笑えるかも・・ リィト>アトミゼもダメだよ・・そんなに笑っちゃ・・っと、次の種目は何かな? アトミゼ>次は・・早飲み・・お祭りからかけ離れていってる気がしなくもないけど・・ リィト>飲み物って事は・・大丈夫だといいけど・・猛り狂う炎の守護者よ、契約の下リィトが命じる・・!来て、ショコラ! ショコラ>リィト・・呼んだ・・?(さっきまでの調子の悪そうな表情が嘘のようないつも通りの無表情で姿を現せる) リィト>良かったぁ・・調子戻ってそうで・・心配したんだよ? っと、これ出てくれるかな? ショコラ>お祭りラリー・・ん、リィトが言うなら、出る・・ アトミゼ>はぁ・・「また、無理しちゃって・・本当は、立ってるのも辛い癖に・・」 アナウンス>それでは、終盤に差し掛かって参りました!早飲み選手権はじめまーす! ショコラ>まずは、クジを引いて・・・「酒」(ショコラが引いた紙には、そう書かれて居るが・・)大まか過ぎる・・(余りの雑さに、ショコラですら突っ込みをいれてしまう) (01 08) マリン=K=リュシオン あ・・なんだ、嫌いなものが入ってたから止まっちゃったんだ・・(シィズの好き嫌いのおかげで結果的に一位を取れたが、微妙な心境)次は・・・げっ?!今度は早飲み?!!(三連続1位といきたい所だが早食いのすぐ後と言うこともあってか「早飲み」と言う単語を見るだけで吐き気がする)「うぅ・・次、リタイアしようかな・・でも・・ここでリタイアしたらリィトちゃんたちに差をつけられちゃう」(やむを得ず参加することにしたマリンはクジを引く)何々・・・「青汁」・・ええぇぇぇ?!!「何でよりにもよって青汁?!」(最悪のクジ運に自分を恨んでしまうが、すでに飲み物は用意されてしまっている・・)「ここまで来たらもうやけだ!えぇいっ!!」(半ば諦めて青汁を一気で飲もうとする) (01 20) リィト=バレンタイン ショコラ>次・・(マリンと同様一気に飲んで行くのだが、様々な酒が運ばれて来るせいかショコラの頬が軽く赤くなっていく) リィト>ショコラが飲んでるのって・・お酒だよね・・? アトミゼ>お酒だね・・ リィト>精霊って、お酒大丈夫なの・・? アトミゼ>基本的には、さっきと同じ ただ、酔う速度は人間より遅いけどね♪ リィト>体調悪そうだったし、大丈夫だと良いけど・・(リィトの心配を他所に、飲み続け、マリンとの差をグングンとつけていく) ショコラ>つ・・次・・「そろそろ・・頭が・・」(酔いが周ってきたのか、軽くふらつきながらも、飲み続けて行く) (01 24) マリン=K=リュシオン 「ぅぅ・・・マズイ~・・」(あまりの不味さに目を潤ませて耐えるが・・青汁を一気で飲めるわけなど無く・・)「ぅ・・・ダメ・・・」リ・・タイ・・・ヤ・・(とうとうリタイヤ宣言をしてしまう。お腹がパンパンに膨れている状態でその場にうつ伏せで倒れてしまう) (01 29) リィト=バレンタイン アナウンス>しゅうりょ~♪(マリンのリタイア宣言の後数分すると、終了の合図が宣言される) ショコラ>ふぅ・・リィト・・(舞台から降りリィトの方へ歩いて行くのだが、酔いのせいで大きくフラつき、倒れ込むようにリィトの胸に飛び込む) リィト>わわっ!?だ、大丈夫・・? アトミゼ>あっちゃぁ~・・これは完全に酔ってるね・・厄介な癖が無ければ良いけど・・ リィト>うぅ~それを言わないでよぉ・・って、ショコラ?・・・・寝てる・・ アトミゼ>あ、ほんとだ・・ショコラも酔うと人前で寝るんだ・・ん~「ちょっと可愛い所発見かな?寝顔も♪」(眠ってしまったショコラを膝枕にして休ませていると、運営委員達がショコラを休憩所まで連れて行く) リィト>大丈夫かなぁ~? アトミゼ>ん~・・まあ、人がついてるから大丈夫でしょっ? 次々~ (01 35) マリン=K=リュシオン うぅ・・・薬を飲んだから少しは楽になったけど・・これ以上何も食べられないよ・・(連戦の疲れの上に早食い、早飲みのせいですっかりやつれてしまったマリン。賞金のためにと何とか立ち上がり次の競技を調べる)えぇと・・・次は・・お化け屋敷。よかったぁ・・これなら激しい運動もしないし何とかなるね(次の競技が比較的楽そうなものとあって安心しているとアナウンスの声が・・) アナウンス>は~い 次は、お化け屋敷で~すっ!いくら怖くってもお漏らしだけはしないようにして下さいね~♪ (16 26) リィト=バレンタイン アトミゼ>えっと、次はお化け屋敷かぁ~・・お祭り物としてはレアだね♪ リィト>神々しき光の守護者よ、契約の下リィトが命じる・・・!来て、リエル! リエル>!?・・・・・人、いっぱい・・(光をモチーフしているのか、明るい色合いのドレスを纏った少女が現れビックリしたような表情をするとすぐさまリィトの後ろに隠れる) アトミゼ>相変わらず、リィト以外はダメみたいだね~・・って、リィトこの子を出すつもり? リィト>え、うぅん・・でも、ショコラはあれだし・・シィズはご機嫌斜めで、ウィーネも何度も呼び出す訳にも行かないし、リィトはやだもん・・(最後は我侭とも取れるが・・) アトミゼ>お化け屋敷ならボクが出ても良いよ?怖いのとか全然平気だし・・ リエル>ダメ・・!リィトおねえちゃんが呼んでくれたの・・リエルがやるの・・ リィト>って事だから、アトミゼごめんね? アトミゼ>あ、え・・うん、まあ、良いけどさ・・ (16 33) マリン=K=リュシオン あれ?・・リィトちゃんの方はまた小さな女の子が出るんだ・・・「あんなに小さな女の子じゃ、途中で泣いちゃいそうだけど・・やっぱりさっきの子みたいに只者じゃないんだよね・・」(シィズの時と同様に少し心配そうに見ているが、すぐさま先ほどのことを思い出し自分のことに集中する)「あぁ~あ・・さっきのリタイヤは痛いなぁ・・おかげで三位の人にも大分詰められちゃったみたいだし・・なんとしてもここで一位を取らないとっ!」(薬を飲んだ後に順位とポイントを確認したところ、3位との差も少なくなってきているため、お化け屋敷が正念場である) (16 43) リィト=バレンタイン リィト>えっと、リエル・・離れてくれないと受付行けないんだけど・・(ずっと袖に捕まってるリエルに、苦笑混じりに伝えるのだが・・) リエル>・・・っ!!(余程懐かれているのか、いやいやと頭を横に振り離れようとしない) アトミゼ>あ、受付ならボクが済ませて来たよ? リィト>ふえ!?い、いつの間に・・? アトミゼ>あはっ♪気にしない気にしない アナウンス>間も無く競技始まりまっす!選手の方はこちら・・じゃなくて、お化け屋敷の方までー! リィト>リエル出番だよ、あそこの建物に入って、向こうから出てくるだけだからがんばってね? リエル>リィトは・・? リィト>えっと、リィトは行けないんだけど・・ リエル>・・・うぅ、リィト・・がんばるの・・(リィトと離れると聞かされ泣き出しそうになるが、役に立ちたい一心で涙を拭き取り屋敷の中へ入って行く) (16 49) マリン=K=リュシオン さてと・・「どうせ・・お化けやしきって言ったって大して怖くないだろうし・・楽に終わりそうだねー」(普段のお祭りではお化け屋敷など体験しないため、侮って屋敷の中へ入っていくと・・・)え・・・ちょ、どうしてこんなに凝った作りなの・・・(屋敷の中は古い洋館を真似た作りでなにやらおどろおどろしいBGMも響いており、中にいる者の恐怖心を煽るには申し分ない雰囲気である)うぅ・・こんなとこ、速く抜け出そう・・(最初の楽勝ムードは消えてしまったのか足早に歩いていくと、廊下の天井からいきなり首が落ちてくる)ひっ・・・・!!い・・いやああああぁあぁぁぁ!!!(場の雰囲気に飲まれていることもあって、マリンはこれ以上に無い驚き方で悲鳴を上げながら一目散にその場から逃げる) (16 56) リィト=バレンタイン リエル>うぅ・・リィトおねえちゃん・・一緒に居たかったの・・アトミゼにお願いすればよかったの・・(リィトの事で頭いっぱいなのか、マリンとは違い、スローペースで何が出ようと気にした様子も無く先へ進んで行くが、行く手を阻むように1人の女性が脅かしに現れる)邪魔なの・・彼の者に浄化の光を・・レム! 女性>え、ちょっと・・はぎゅぅ・・こんなの聞いてないですよぉ・・(光属性で普通の人間には余り効果は無いが、魔力が強大な分ダメージがありその場にへたり込む) リエル>早く、ここ抜けてリィトおねえちゃんの所に戻るの (17 07) マリン=K=リュシオン はぁ・・はぁ・・・ここまで来れば、だいじょう・・ぶ(全力疾走をしたためかなり息が上がっているが、ゴールまでは大分近づいたため歩いて進む)「いくらなんでもあんなのはもう来ないよね・・・でも、また出てきたらどうしよう・・」う・・走ったからお腹が痛くなってきた・・(せっかく落ち着いてきた腹痛がぶり返し、早くゴールにたどり着こうとペースを上げる) (17 37) リィト=バレンタイン リエル>あ・・光・・出口かな・・?(マリンに遅れ、歩いて来ると出口らしき光を見つけ、リエルもペースを上げる)後もうちょっとで、リィトおねえちゃんの所・・(少しでも早く着きたいのか、ペースを上げながらもそわそわと落ち着かない様子を見せながら出口へ向かう) リィト>リエル大丈夫かな・・? アトミゼ>うぅ~ん・・どうだろうね・・リエルは、リィト以外に懐かないから他の人が出たら撃退してたりして・・ リィト>アトミゼ、それ洒落にならないよぅ・・ (17 41) マリン=K=リュシオン あ、やっと・・ゴールだぁ(ようやくゴールが視界に入ってくると安心してしまう・・が、そんな油断を見抜いたかのようなタイミングでゴール付近の扉からミイラ男が飛び出してくる)い、いやあああぁ!!こないで~~!(手当たり次第に周りにある小道具を投げつけてミイラ男が怯んだ隙にゴールに走り、屋敷から抜け出す)「や・・でられたぁ~~・・・?あれ??この感触・・」(安心してその場にへたり込んでしまうと、股間のおかしな感触に気付き誰にも見られないよう覗いてみると下着に小さなシミが・・) (17 47) リィト=バレンタイン アナウンス>マリンさん1位でゴールっ! リエル>やっと、出口なの・・リィトおねえちゃん~♪(マリンの後に出てくると、一直線にリィトに飛び込む)リエルちゃんと出られたの、でも・・負けちゃったの・・ リィト>え、あ・・ううん、リエルはがんばったよ♪(悲しそうな顔をするリエルの頭を撫でながら、順位を確かめる)アトミゼ、今どうなってる? アトミゼ>ん~・・微妙・・良くわかんないけど、マリンと並んでる感じかな? リエル>それじゃあ、リエルは帰るね・・リィトお姉ちゃんふぁいとなの♪ (10 52) マリン=K=リュシオン 「ど、どうしよう・・今すぐ着替えたいけど、そんな暇なんて無いよぉ~・・」(下着が濡れて気持ち悪くても、次の競技に間に合わないため仕方なしに我慢する)「確か次は・・輪投げ、これなら得意だし何とかなると思うけど・・」(もじもじしながら周りを見回して誰にもお漏らしがばれていないか心配するのだが、傍から見たらただの挙動不審だ) (10 57) リィト=バレンタイン リィト>次は・・輪投げだね! アトミゼ>輪投げ・・ボクボク、絶対ボクがやる! リィト>ふえ・・?あ、アトミゼ・・?う、リィトは構わないけど・・魔力使い過ぎて疲れちゃったし・・ アトミゼ>よっし、本気で行っちゃうよ~♪(自信満々にガッツポーズを取ると、即効で受付を済ませて来る)あ、マリン今度は、ボクと勝負だよ!手加減はしないからね~ (11 01) マリン=K=リュシオン 「大丈夫、大丈夫・・確か輪投げが終わったら少しは時間があるから、その間に着替えれば・・」(着替えがすぐ近くにあるだけにもどかしい気持ちになるが、競技に専念する)アトミゼ・・よろしくね・・・(アトミゼの言葉に返しはするが、最悪のタイミングで一番の強敵と当ってしまったため笑顔になれない) (11 05) リィト=バレンタイン アナウンス>それでは、最終種目輪投げはじめまーすっ! アトミゼ>んふふ~♪それじゃあ、いっくよー!(輪を手に取ると、いっぺんに全て投げる)風よ・・(そうすると、風に誘われ全てが綺麗に入って行く) リィト>さっすが、風の守護精霊・・全部入っちゃった・・ アトミゼ>ん~まあ、こんな所かな?ごめんね、マリン(もう、勝利を確信したかのような笑みを浮かべマリンの方へ視線を送る) (11 09) マリン=K=リュシオン げっ・・!?「こういうこと得意そうとは思っていたけど・・まさかここまでなんて・・」(アトミゼの腕前を見て、好調のときでも勝てないと予感する)「でも、ここで負けたら野宿だし・・まだ、諦めないよっ・・!」(アトミゼのようにとはいかないが、それでも一個一個性格に入れて行く) (11 14) リィト=バレンタイン アトミゼ>へ~・・すごいすごい「でも、これ2人が全部入れちゃったらどうするんだろう?延長戦?それとも、引き分け・・?」 リィト>アトミゼもすごかったけど、マリンさんもすごい・・でも、全部入っちゃったらどうなるんだろう・・?(正確無比なマリンの輪投げにアトミゼと同様の疑問が頭を過ぎる) (11 16) マリン=K=リュシオン 「うぅ・・誰も気付きませんように・・」(いまだに下着が気になるのか、片手はずっと股間を押さえたまま片手だけでアトミゼに対抗する)「あれ?・・もう大分埋まってきたけど・・全部入れたらどうなるんだろう?」(二人と同じことが疑問になり、少し首をかしげる) (11 18) リィト=バレンタイン アナウンス>それでは、しゅうりょ~う!2人が全てを入れた為引き分け~ リィト、アトミゼ>ひ、引き分け~!? リィト>ベッドは?スイートは・・?リィトのお部屋は・・? アナウンス>優勝商品の宿泊券は、マリンさんとリィトさんに授与されます~ アトミゼ>良かったね、リィト?それじゃあ、ボクもそろそろ戻るよ お疲れ様リィト~ リィト>う、うん・・「何か嫌な予感がするけど・・」あ、お疲れ様アトミゼ♪ 今日はありがとね (11 27) マリン=K=リュシオン はぁ・・疲れたぁ~~・・(余計な心配事が合ったためよほど気を遣っていたらしく、終了の合図か掛かるとその場にへたり込んでしまう)「宿泊券ってどうやって二人で授与するんだろう・・・」(等と頭の上にはてなを浮かべる) (11 32) リィト=バレンタイン リィト>うぅ・・こういうのって緊張しちゃうよぉ・・(授与の場にマリンと立つと緊張してるのか、そわそわと落ち着かない様子でキョロキョロと辺りを見回す) アナウンス>えっと、それじゃあ、賞品の宿泊券です リィト>えっと、これ・・半分しかないよ・・? アナウンス>はい、なので2人で1部屋でお願いします(営業スマイルだろうか、特上の笑顔でリィトとマリンに券を渡し、唖然としているリィトを他所にそそくさと持ち場に戻っていった) (11 36) マリン=K=リュシオン 「うぅ・・着替えてこればよかった・・」(大勢の人の前で、おまけに高いところに立つと自然ともじもじしてしまう)「いつもはこういうの平気なのに・・」え?・・半分ってこれ、どうやって・・・(渡された賞品の宿泊券が半分という、思いもよらないことに呆気に取られるが)と、とりあえず・・帰ろうか、リィトちゃん(表彰が終わるとリィトの手を掴んで逃げるようにその場を去る) (11 43) リィト=バレンタイン リィト>あ、うん・・今日は、よろしくお願いします マリンさ・・うわわ!?ふえ・・マリンさん、待ってぇ~・・(ちゃんと、挨拶をしようとしている所でマリンに手を引っ張られ、そのまま宿へ連れていかれてしまう)はぁ・・はぁ・・うぅ・・マリンさん早いよぅ・・「でも、こんなに急いでどうしたんだろう・・?」 (11 45) マリン=K=リュシオン はぁ・・はぁ・・・ここなら大丈夫かな・・?リィトちゃん人が来ないか見張っててね・・!(鬼気迫る勢いでリィトに頼み込むとその場で下着を着替え始める)「えっと・・確かここら辺に入れてたから・・」(リィトをよそにリュックから下着を探している) (11 47) リィト=バレンタイン は、はい・・ふええ・・マリンさん怖いよぅ・・(言われた通りに、人が来ないか見張っては居る物のマリンが何をしているのかも気になるのか、ちょこちょこと顔を出そうとする)「気になるけど・・あのマリンさんの気迫・・うぅ、でも、ちょっとだけなら・・」そ~っと、そ~っと・・「うぅん・・何やってるんだろう・・もうちょっと・・わわ!?」(もう少し、顔を出してみようとしバランスを崩し、そのままドサっと倒れてしまう)あは・・えへへへ・・ごめんなさい、マリンさん・・ (11 51) マリン=K=リュシオン あ、あった!(ようやく下着を見つけて履こうとしていると、いきなり目の前に人が倒れこんでくる)い、いやあああぁぁ?!!・・なーんだ、リィトちゃんかぁ・・もうっ!脅かさないでよ(誰かに見られたとあっては大恥になってしまうだけに、大げさといっても良いほどの驚きようで後ろに転んでしまうが、リィトであったために安心する) (11 57) リィト=バレンタイン ひゃああ・・う?「べ、別に見てもよかったのかなぁ・・でも、何してるんだろう・・?」マリンさん、その・・何してるんですか・・?(叱られないと悟ったのか、気になっていた疑問をマリンに言い、近寄って行く)「ふえ・・?ま、マリンさん・・」下が・・・ (11 57) リィト=バレンタイン ひゃああ・・う?「べ、別に見てもよかったのかなぁ・・でも、何してるんだろう・・?」マリンさん、その・・何してるんですか・・?(叱られないと悟ったのか、気になっていた疑問をマリンに言い、近寄って行く)「ふえ・・?ま、マリンさん・・」下が・・・ (11 58) マリン=K=リュシオン あ・・うん、さっきちょっとね・・(いくら仲が良くなったといっても、お漏らしをしたとは言えないらしく、赤面しながら適当にはぐらかす)それより・・誰も来てないよね?!「は、早く着替えよう」(目の前にリィトがいるというのにその場で下着を履く)ふぅ~・・これで一安心 (12 01) リィト=バレンタイン 「さっきちょっと・・ふええ・・? でも、これ以上は聞かない方がいいよね・・?」(リィトも気を利かし、それ以上は聞かず人が来てないか、見張りを勤めマリンの声がすると、気を抜きマリンの方へ近付く)無事、任務完了しました!・・なんちゃって・・えへへ♪(自分で言っておいて、少し恥ずかしかったのか照れ笑いをしながら、宿の方へ歩いて行く) (12 05) マリン=K=リュシオン ご苦労!・・って、リィトちゃん、ありがとう~・・他にこんなこと頼める人いなかったら・・(着替えも終わり、リィトに感謝の言葉を言う)それじゃあ、宿に行こう?(リィトと二人、宿へと歩いていく) (12 09) リィト=バレンタイン これ位なら、リィトにお任せ・・なんちゃって・・ちょっと、恥ずかしい・・あ、はい♪(リィトも、同じように歩きマリンと共に宿の方へ消えていった)「リィトにも、おねえちゃんが出来たみたい・・今日は一緒に寝てくれるかなぁ・・?」 (12 11)
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■普通以下 ■友好 ■好き以上 ■親友状態 メモ欄 ■普通以下 「」 最高(スペシャルトッピングが◎) 「」 上手(属性のみ◎) 「」 普通(スペシャル・属性とも×) 「」 ミステリアスチョコ 「」 高級チョコ 「」 義理チョコ 「」 ■友好 「」 最高(スペシャルトッピングが◎) 「」 上手(属性のみ◎) 「」 普通(スペシャル・属性とも×) 「」 ミステリアスチョコ 「」 高級チョコ 「」 義理チョコ 「」 ■好き以上 「」 最高(スペシャルトッピングが◎) 「」 上手(属性のみ◎) 「」 普通(スペシャル・属性とも×) 「」 ミステリアスチョコ 「」 高級チョコ 「」 義理チョコ 「」 ■親友状態 「」 最高(スペシャルトッピングが◎) 「」 上手(属性のみ◎) 「」 普通(スペシャル・属性とも×) 「」 ミステリアスチョコ 「」 高級チョコ 「」 義理チョコ 「」 更新日時:2010/10/07 01 58 26 wikiトップ|▲ページ TOP メモ欄 枠内に書き込み、投稿ボタンを押すとここに表示されます。 メモ wikiトップ|▲ページ TOP
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開催期間:2016年2月17日(水曜日)~2016年2月23日(火曜日) (開催期間中10 00~22 59)※2月10日~2月16日の間はイベントクエストとして開催されます。ページはこちら→【イベントクエスト】恋するバレンタイン 公式サイト:http //puyoquest-am.blog.jp/archives/1051363274.html 参加条件:誰でも参加可能 消費げんき:100 難易度:★×? ターン数:? 特別ルール:各セットの最高点が画面上に表示され、さらにそれらの合計得点20000で[R]ひでんの薬セット1MP全回復(ターンのはじめにMPが全回復するよ) セット2┛と┗の形でMP回復(┛と┗の形で消すたびにMPが10回復するよ) HP毒(ぷよを動かして消さずにはなすたびにHPにダメージをうけるよ) セット3緑ぷよMP変換(緑ぷよを1個消すたびにMPが2回復するよ) 消費MP+(ひっさつ技の消費MPが+10されるよ(かくせい技にも適用されます。)) ぷよクラッシュ(ぷよを3回消すたびにパズルがリフレッシュされるよ) セット48れんさでMP回復(8れんさするとMPが30回復するよ) パズル時間-(「パズル時間」を-5秒するよ) おじゃまランダム(パズルの中におじゃまぷよがいくつかまざるようになるよ) クリア報酬経験値 000 ゴールド 0000ゆうじょうスターはver1.3であった、評価による取得ではなく、通常クエストの通りの獲得となる。 イベントキャンペーン 時の神殿や、恋するルルーの進化についての情報はイベントクエストのページを参照。 →【イベントクエスト】恋するバレンタイン イベントキャンペーン(後半) プレイ回数 後半 もらえるカード 10回 [SR]みどり月ぷよ 15回 [GR]恋するルルー×1 20回 [SR]きいろ月ぷよ 25回 [SR]恋するルルー×1 30回 [SR]むらさき月ぷよ 40回 [SR]あかい月ぷよ 50回 [SR]あおい月ぷよ ログインキャンペーン(後半) ログイン回数 プレゼント ログイン回数 プレゼント 1回 スペシャルスター×2 5回 [SR]あかい月ぷよ 2回 スペシャルスター×2 6回 スペシャルスター×2 3回 スペシャルスター×2 7回 スペシャルスター×2 4回 スペシャルスター×2 --- --- --- クエスト内容 ステージ1 敵 ケーキシリーズ(色はランダム) ケーキシリーズ(色はランダム) HP 7000 7000 こうげき / ぼうぎょ 400 / 0 400 / 0 ドロップアイテム [G]各色大ぷよ、[R]ごうかな宝箱、[R]けんじゃの書 ターン数 ターン詳細 1右記よりランダム 強化攻撃 700(+300) おじゃまぷよ 10 ステージ2 敵 恋するルルー ミノタウロス HP 12000 10000 こうげき / ぼうぎょ 600 / 0 800 / 0 ドロップアイテム [R]各色岩ぷよ、[R]けんじゃの書、[GR]ことわりの書 [GR][SR]恋するルルー - ターン数 ターン詳細 1右記よりランダム おじゃま変換 1色+通常攻撃 600 溜め行動(解除できなければ大ダメージ) 通常攻撃 600 2 ? 解除成功 溜め行動 ? 解除失敗 2500(+1700) 概要 大魔法は任意のタイミングで発動出来る。出てくる敵はイベントクエストの「恋するバレンタイン(むずかしい)」と変わりは無い。 得点の判定は「平均連鎖」、「クリアターン」、「最大ダメージ」、「スペシャルボーナス」の4つ。 スペシャルボーナスは連鎖達成、連鎖継続、一定ダメージ、オーバーダメージ、全消しで入手できる。詳しくは後述。 報酬 点数 合計とくてんボーナス 20000点 R(★★★)ひでんの薬×1 順位 ランキングボーナス 1位~10位 ×9 GR(★★★★)ひでんの薬×1R(★★★)ひでんの薬×9 11位~50位 ×7 GR(★★★★)ひでんの薬×1(ひっさつ技レベル5)R(★★★)ひでんの薬×7 51位~100位 ×5 GR(★★★★)ひでんの薬×1(ひっさつ技レベル4)R(★★★)ひでんの薬×5 101位~300位 ×4 GR(★★★★)ひでんの薬×1(ひっさつ技レベル4)R(★★★)ひでんの薬×4 301位~500位 ×3 GR(★★★★)ひでんの薬×1(ひっさつ技レベル3)R(★★★)ひでんの薬×3 501位~1000位 ×5 R(★★★)ひでんの薬×5 1001位~2000位 ×4 R(★★★)ひでんの薬×4 2001位~3000位 ×3 R(★★★)ひでんの薬×3 3001位~4000位 ×2 R(★★★)ひでんの薬×2 4001位~5000位 ×1 R(★★★)ひでんの薬×1 得点について 平均連鎖平均れんさを70倍した値がそのまま点数となる。そのため、連鎖が大きければ大きいほど点数が高くなる。 クリアターン4ターン以内で+2500点、5ターン以降は+0点。 最大ダメージパズル中に出した最大ダメージの10%(小数点以下は切り捨て)が、そのまま点数となる。もちろん大きければ大きいほど高くなる スペシャルボーナス(以下はパズル中などに即付与される。画面左上部分の数値)○れんさ達成(○は任意の数字)文字通り、○れんさを行うと付与されるボーナス。 ○れんさで全消しボーナス(○は任意の数字1~12)○れんさ+全消しをした場合に付与。上記○れんさ達成とは別計算扱い。フィーバー中の全消しは除外。 連鎖継続「○れんさ継続中」ボーナス。直前ターンの最大連鎖と比較し、数値の低いほうで○れんさと表記。1ターン目には付かない。?れんさ以上で点数が付き、それよりも少ないと点数が入らない。(例A・1ターン目に10連鎖、2ターン目に9連鎖を打った場合 例B・1ターン目に7連鎖、2ターン目に9連鎖を打った場合)例Aの場合は2ターン目のほうが低い連鎖のため「9れんさ継続中」、例Bの場合は1ターン目のほうが低い連鎖のため「7れんさ継続中」と表記。当然ではあるが、大きい連鎖を継続させるとボーナスも高くなる。ただし、このボーナスは2回目以降(つまり、3ターン目以降)は点数が半分になるため、1ターン目にいかに大きい連鎖を出せるかが重要となる。最高は11連鎖以上継続の??ポイント(確認中) 一定ダメージ12000以上ダメージを与えると付与。敵撃破の有無は関係なく12000ダメージを与えると250点を付与。 オーバーダメージver1.3で言うところの「オーバーキルボーナス」。「敵のHPが0の状態から、更に6000ダメージ以上与えると」150点を付与。前座では?ダメージ以上、強ボスでは?ダメージ、弱ボスでは?ダメージを与えれば確実に付与される。オーバーダメージを確実に出すには?ダメージ以上が出せることが必須。 挑む前に 特殊ルールのセットによって編成が大きく変わるので予めマイデータサービスで用意しておくと良い。 特攻キャラが役立つので、持っていたら/ガチャで引けたらPTに入れて、イベントを有利に運ばせたい。 CPUが打つだいまほうは、それぞれ「?属性・ちから」「?属性・ちから」「?属性・ちから」で固定。 +攻略 オススメPT 連鎖だけでなくダメージ量もポイントの判定になる セット1… セット2… セット3… セット4… オススメカード 特攻キャラ・それ以外にオススメキャラがある場合は下記表に記載 カード名 解説 [レア]キャラ名 解説はここに記載 オススメおとも セット1… セット2… セット3… セット4… だいまほう セット1… セット2… セット3… セット4… ステージ攻略 セット1… セット2… セット3… セット4… このクエストに関する情報提供コメント前に必ずコメント時の注意を一読すること。 名前 セット2のHP毒は移動型、ダメージ200です - 名無しさん 2016-02-19 11 46 24 SR恋するルルードロップ確認。 - 名無しさん 2016-02-18 12 57 08 ミノのタメ攻撃2300来ました - 名無しさん 2016-02-18 09 23 32 Rひでんの薬のドロップを確認。 - 名無しさん 2016-02-18 00 55 20 GR恋するルルー, - 名無しさん 2016-02-18 00 51 04 ↑途中で送信してしまいました。GR恋するルルーのドロップを確認。 - 名無しさん 2016-02-18 00 54 24 ケーキは青と緑の固定っぽい? - 名無しさん 2016-02-17 21 03 55 赤と青、黄と紫、緑と青などいろいろな組み合わせがあったので、ランダムだと思います。 - 名無しさん 2016-02-18 00 50 07 そうなんか。昨日今日合わせて5,6回やったけど全部モンブラーナが混じってたんだが、運が悪い方?それとも出現率が他より高いだけ? - 名無しさん 2016-02-18 17 10 28 情報部分には「○れんさしたら××点入った」「●ターン以上かけると点数0点」など、ステージに関する情報を記載 +攻略コメント 名前 前回のチャレンジと比較して最大ダメージポイントが倍。クリアターンは当たり前ダメージもゆるゆるなのでいかに強いダメージを出せるかどうか - 名無しさん 2016-02-17 21 39 51 攻略部分には「だいまほうはたてなががよい」「いや、いのりだ」「全消し出来る人は3・4色ケーキPTオススメ」など 主観が入りそうなものを記載
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~~~side 入場~~~ 「…で?これは一体何の騒ぎなんだ?」 昼下がり、場所は路地裏の一角。 俺達チャイルドデバッカーが拠点とする廃墟の中で、男が三人並んで何かを眺めているという謎の状況下で しばらくの間、静観を決め込んでいた粉原が疑問を投げかけてくる。 その言葉を受けて視線を前方へ戻す。目の前に広がる光景は、まさしく惨状と言う言葉がよく似合うだろう。 「おいおい、今日が何の日か知らないのか?男なら待ち遠しくて堪らない日だってのに」 ともかく、粉原の疑問に応えておく事にしよう。今日は二月十四日、説明するまでも無く今日はバレンタインだ。 男三人が並んで眺めている先では、我らがチャイルドデバッカーが誇る女神達がてんやわんやと騒いでいる。 「そんな事は分かってる。確かに今日は『バレンタインデー』だが、それがどうしてこんな騒ぎになっているのかと聞いているんだ」 何処から調達したのか、俺達の拠点の一つである廃墟、もとい室内拠点には簡易的なキッチンが用意されている。 今は女の子達によって占拠されているそのキッチンは、通常なら四方、吉永の二人によって使用されるのみなのだが 今日に限っては四方っちと吉永の二人は他のメンバーに調理の手順をレクチャーするのみに留まり、キッチンを使用しているのは他の女子メンバー達だけだ。 「…大体は富士見のせいだよ。最も、普段の様子を見ていれば予測できた事だろうけど」 先ほどから隣でパソコンを弄りつつ無言を貫いていた樹堅が声をあげる。 どうやら何らかの作業にひと段落ついたらしく、ノートパソコンを畳みつつこちらに視線を向けている。 で、先ほどから俺達が述べている騒ぎとは、吉永に教えを受けていた富士見がチョコを爆発させたという物である。 なぜチョコを湯煎するだけの作業で爆発が起こるのかは甚だ疑問だが、富士見の不器用さは悪い意味で評判なので 驚きよりも呆れと「やっぱりな」という気持ちが大きい。 「吉永も大変だなぁ。四方っちも自分で教えてあげれば良い物を」 富士見が四方っちにぞっこんなのは明らかで、本人も気付いてるんだろうから相手をしてあげればいいのにと思わなくもない。 最も、四方っちを好いている奴は多いし、あんまり一人を特別扱いするのもアレなのかも知れない。瞳ちゃんは別として。 「馬鹿か。それこそ無駄に張り切った富士見が大惨事を起こすのが目に見えているだろう」 こいつは何を言ってるんだ、といった顔で粉原が反論してくる。 言われて想像してみる。…うん、これは、駄目だ。どう考えても酷い未来しか見えない。 吉永には悪いが、富士見へのレクチャーを回避した四方っちの判断は正しかったと言わざるを得ない。 そして、話題の要となっている四方っちはといえば…江向っちに教えているようだ。 もともと江向っちは料理とかも少しはするようだから、不慣れながらも着々と作業をこなしている。 「あぁ、確かに…。江向っちはそこまで不器用って訳でも無いし、教える人のチョイスも考えてあるようで抜け目ないな」 というか、むしろ四方っちが富士見に教えなかったのはこの惨事を予想してたからなんじゃあ… そう思うとやはり不憫なのは富士見の世話を押し付けられた吉永の様だ。相変わらず苦労人なようで同情を禁じ得ない。 「それにしても罪木は一人で作っているのか。あの子こそ教えが必要かと思うが…」 と、樹堅の言葉を聞いて視線をそちらに向ける。 そちらでは瞳ちゃんが一人でチョコを作っていた。ここから見る限りではかなり手際は良さそうだ。 料理や洗濯といった基本的な家事スキルは四方っちから教わっているのであろう事は容易に予想がつく。 樹堅の心配するような発言に対して、何時もの無表情を崩さないまま粉原が弁明を入れる。 「ひ…罪木については、一人でも作る事が出来るらしいから常に付いておく必要は無い、と四方に聞いた」 発言内容自体は予想通りだったが他の部分に引っかかりを覚える。 ひ…?ああ、もしかして粉原も普段は名前で呼んでるのかね? とっさに苗字で呼んだのは、俺達の前では言いにくかったからなのかも知れない。 しかし、そんな風に周りからの目を気にしている様な粉原はなんとなく新鮮だ。 瞳ちゃんと仲が良いのを必死に隠そうとしている。 そう考えると急に粉原が微笑ましく見えてくるのは不思議なことじゃないだろう。 気を取り直し、瞳ちゃんに視線を戻す。 今に限った話じゃあ無いが、チョコを一生懸命に作っている瞳ちゃんを見ていると色々と思うのだ。 四方っちの教育が良いのかこんな裏世界に身を置きながらも瞳ちゃんは純粋に育っているように見える。 「へぇ…、あの歳で大したもんだ。あと数年すればさぞかし良い女になるだろうなぁ」 瞳ちゃんの将来を考え、ついつい笑顔が浮かぶ。見た目の可愛さは今の時点で折り紙つきだ。 この様子なら俺の妹にも劣らない位になるかも…いや、それは流石に言いすぎか…いやしかし 隣の芝は青く見えるって言うしな。きっとそんな補正が掛かっているから瞳ちゃんがああも素敵な女の子に見えるのだろう。 こういう時は記憶の中で愛しの妹を思い浮かべるんだ…やっぱり妹が最高だな! だが待て、それで良いのか?それだけで終わらせても良いのか? そうだ。妹と瞳ちゃん、二人が並んで居る所を思い浮かべるんだ…どうだ?最高と至高が合わさり最強に見え… 「入場…年下好きもそこまでいくと流石に引くぞ…」 と、そこまで考えた所で樹堅の声で意識が現実に引き戻される。 気付けば隣にいた樹堅から非難の目を向けられている。おいおい、別に俺は年下好きなだけでロリコンじゃあねぇぞ! シスコンなのは認めるが、決してロリコンじゃないはず。瞳ちゃんへのこの気持ちもきっとその類の好意の筈だ、きっと。 「手を出そうなんか考えんじゃねぇぞ。少しは考えろ」 続いて粉原からも冷たい目線。というか、なんか顔が恐いぞ…。すげぇ怒ってないかこいつ。 目線が当社比125%くらいに鋭く冷たい気がする。冷たさ&鋭さのダブルコンボにさしもの俺もたじたじである。 むしろ物理的に痛い…っていうかホントに何か刺さってるし!?粉原!こんな事で能力使ってんじゃねぇ! 「痛い痛い!冗談だって!そんな目で見るなよ二人とも!…ってか、粉原は何でそこまで怒ってんだ!?」 気になった事は質問してみるに限る。前々から粉原と瞳ちゃんが二人でいる所を目撃している人が多かったし この堅物かつ、仲間思いとは言いがたいようなこの男も瞳ちゃんの事は憎からず思っているのかも知れない。 「お、怒ってなんかねぇよ!妙な言いがかりをつけるなっての!」 何とも分かり易い反応というか何というか。 普段の無表情は見る影も無く崩れ、冷や汗を流しながら否定する姿は何とも微笑ましい。 何だか、粉原ってただのツンデレな気がしてきたのは俺だけだろうか。 樹堅を横目に見ると頷いている。同じ事を思っていたようだ。 「………………………」スタスタ と、そんな下らない話と思考を続けていると不意に渦中の瞳ちゃんがこちらへ歩いてくるのが目に入った。 今日も今日とて何時もの制服風ファッションに身を包み、四方っちの趣味だというネクタイを締めている。 少し前より伸びたままになっている灰色の髪を揺らしながらこちらへとゆっくり歩いてくる様子はやはり今日も愛らしい。 良く見ると手にはトレイを持っているようだが、何をしに来たんだろう? 「おや?どうしたの、瞳ちゃん」 気になった事はすぐさま聞くに限るというモットーに従い、質問を投げかけた後に後悔。 質問したはいいけど四方っちが居ないと通訳が出来なかった… ともかく口に出してしまったからには仕方ないと、返ってくるリアクションをどうにか正しく察しようと構える。 「………………………(試作品。出来たから…)」 問いかけを受け瞳ちゃんは手に持ったトレイを掲げる。その中身を除き見ると完成品らしきチョコが並んでいた。 その意図を推察しようとしていると、樹堅が察したように声を上げる。 「ん…?もしかして味見か?」 「………………………」コクコク 樹堅の推測を受けて瞳ちゃんは小さく二回頷く。 どうやら樹堅の言っている事は確からしい。味見役を頼まれるというのは実にありがたい限りですぐさまにでも頂きたいところだけど… ふと隣から視線を感じて出しかけた手を止める。 隣を見るとなにやら粉原が渋い顔をしていたからだ。相変わらず良く分からん奴だが… 「そんなもん、俺たちに持ってこなくたってあいつらに食わせれば…」 そんな粉原の発言とどこか恥ずかしそうな表情で何となく理解できた。 あぁ、なるほど。なんとなく、チョコを貰うというのがむず痒かったと見える。 いくら素っ気無い言葉を投げかけても、そんな様子では悪い印象を受けようが無い。どうみても照れ隠しだ。 「………………………」ジー そんな言葉を受けた瞳ちゃんは粉原を見つめている。相も変わらず表情に乏しいジト目だが、この場合は何となく意味が読み取れる。 この目は恐らく、つっけんどんな態度をとる粉原を軽く非難している目だろう。 割と普段からジト目気味の瞳ちゃんだが、普段以上にジトッとしたこの目はこれはこれでそそる物がある。 …我ながら小学生位の女の子に対する評価としてはどうかと思うけれども。 「ぐっ…分かった。分かったからそんな目で見るな」 青く澄んだその瞳に見つめられ、慌てて粉原が目を逸らす。 どうでもいいが瞳ちゃんの瞳に見つめられる、っていうのは我ながら面白い気がした。あ、そうでもない? 何にせよその視線の意味を正しく察したのか、折れてチョコを手に取る粉原。しかし、この様子を見ていると… 口では何だかんだと言いつつも、小さな子どもには甘い近所の兄ちゃんオーラに溢れている。 「おやぁ、これは…」 「ふっ…。流石の粉原も子どもには甘い様だな」 二人揃ってニヤニヤと笑みを浮かべる。鏡を見ればさぞかし気持ち悪い顔をした二人が映っているだろう。 こういう時、樹堅とは気が合う。普段そっけない粉原を弄れるチャンスと思いお互い数々の修羅場を抜けてきた相棒の様な心持ちで 粉原を弄り回していると、ついに我慢の限界が来たのか粉原が怒鳴り声を上げる。 「ニヤニヤしてんじゃねぇ!馬鹿にしてんのか!」 目を吊り上げ怒鳴り散らす姿は普段の彼から考えれば恐ろしい物なのかもしれないが、 今に限っては全く持って恐くも何とも無い。これはこちらの心境の差なのだろうか? 「べっつにー。普段ピリピリしてる粉原さんがぁ~、妙に優しいからさぁ~」 「こちらとしては色々と想像してみてしまうわけさ」 散々粉原イジリを堪能した後、満足のいった俺達はお互いに親指をサムズアップする。樹堅、グッジョブ! そんなこんなでチームメイトと新たな友情を築いていた俺達を横目に粉原が呆れたかの様に嘆息する。 「てめぇら…」 最早、怒る気も失せたと言わんばかりですがそんな終わり方では味気ない。 そんな期待を込めて樹堅に視線を送る。流石は同士、全てを分かった顔で粉原へと向かい合う。 樹堅は『俺のターンはまだ終わってないぜ』と言わんばかりの表情でこう付け加えた。 「というか、粉原。俺の能力を忘れてないか?お前の脳内に『罪木 瞳』で検索をかければお前の考えている事などお見通しだ」 樹堅の能力は『知りたいことのキーワードを基に相手の脳内を検索する』という能力だ。 それを用いれば隠し事など不可能である。最も、キーワードを決めなければならないのでそこまで万能ではないけれど。 その補足を受けてその意味を正しく察し、粉原はさぁっと顔を青くする。 樹堅が何を考えていたかは知らないが見られて困る事を考えていたのは確実なようだ。 「なっ!てめぇ、何を見やがった!」 顔を青くしたと思えば、次は顔を真っ赤にして怒鳴る粉原。色々と忙しい奴だな。 だがそんな粉原に止めを刺さんと眼鏡を光らせ、不適な笑みを浮かべる。 「ふっふっふっ…。そりゃあ、お前、心の中では罪木の事を可愛くて妹のように思っ「ぶっ殺す!」 止めとばかりに粉原の脳内にかけた検索結果を口に出そうとする樹堅だが、最後まで言い切る事は無かった。 粉原はとっさに能力を発動させると生成した赤い剣を樹堅に向け飛ばす。その凶器が眉間に迫るが――― 「入場!助けろ!」「任せとけ!『前線案内』」シュン そうは問屋が卸さないぜ!俺は速やかに樹堅に触れると前方48.27m地点へと転移させる。 路地裏に無造作に置かれた鉄製の看板の裏にピンポイントに転移された樹堅は軽やかに身を隠しやり過ごす。 攻撃が不発に終わった事に対して怒りで身を震わせながら粉原が叫び散らす。 「逃げんなてめぇら!なんでそんな息ぴったりなんだよ!訳わかんねぇよ、お前ら!」 言いながらも転移した先の樹堅へ攻撃を仕掛けているが看板に阻まれうまく当たっていない。 最も、当たったとしても痛いで済む程度に手加減されているのは見てるだけで分かるから止めはしない。 と、まぁそんな風にこちらはこちらで男同士で馬鹿騒ぎをしていた訳だ。 いやはや、こんな組織にいても中々に青春を謳歌できている。他の組織がどうなのかは知らないけど。 「………………………」クスクス そんな様子を眺めながらクスクス笑う瞳ちゃんの横に人影。 その人影も同様に粉原と樹堅の様子を見て面白がっているようだった。 「くっくっくっ。粉原は相変わらず素直じゃないよね」 とはいえ、こんな時に近づいてきて笑っているような奴は一人しか居ないけど。 その人影はいつもの通りのネコミミパーカーを着込み、備え付けられたポケットに両手を突っ込んでいる。 そのフードの奥にはやはりこれまた猫の耳の様な癖っ毛を仕舞い込んでいるのだろう。 灰色の瞳を何時にも増して爛々と輝かせ騒ぎを見つめるその様子は意外ながらも歳相応の少女らしさを感じさせる。 本人は気付いていない様だけど頬にチョコレートが少し付いている。 何を考えているのか分からないミステリアスさと何だかんだと女の子らしさの両方を兼ね備えた不思議なリーダーである。 という訳で、いつの間にかこちらへ来ていた四方っちが真似の出来ない笑い方で声を上げる。 その声を聞いた粉原は再び顔面蒼白になりながら勢い良く振り返る。 「やっちまった」を表情で描いた様な顔が非常に面白い。 気を取り直したのか表情を無理やり戻し、引き攣った怒り顔で四方っちに詰めより 「お前は何時の間に沸いてきた…!っていうか、どこから聞いてやがった!?」 と食ってかかるが、彼女はまるで意に介さないかの様に身を翻し、笑顔を浮かべながら返答する。 「え、最初からだけど?能力使えば遠くの会話でも聞こえるからね。それで、瞳のチョコはおいしかったかな?」 翻した体を追従する様に黒い髪が揺れる。両手を後ろに組みながら笑いかける姿はとても絵になるが、 そのサディスティックな笑顔は改めた方が良いと思うんだ、女の子として。 ところで、違うところで既に語られた事実かも知れないが風に乗った会話を聞くことが出来るらしい四方っち。 相変わらずの能力の無駄遣いと、無駄に洗練された制御精度に脱帽。 我らがリーダー四方視歩(16)は今や地獄耳を超える猫耳と持て囃されるプライバシーブレイカーである。嘘だけど。 「……………(絶句)」 予断だが粉原は基本的に四方っちの事を苦手としているようで、彼女を前にすると大抵の場合怒るか呆れるかの二択の表情をしている。 どうやらこの独特な性格に対しての対処法が無いらしく、偶に瞳ちゃんに愚痴っているとかいないとか。 瞳ちゃんに愚痴ったらそのまま四方っちに一直線に伝わる事が分かってるんだろうか、あの男。 「くっくっくっ。心配しなくとも、君をロリコンだとかは思っていないよ」 おや、流石に弄り過ぎた思ったのかフォローを入れている様だ。 ここは俺も乗っかってこの場を収めに掛かるのが賢明だろう。このままではむしろこちらにも危害が飛んできそうだし。 「おお、さすが四方っち。フォローも忘れないとは頼れr」 ―――そうは問屋が卸さなかった。というか四方っちが卸さなかった。 再び口を三日月の様に歪めると粉原に近寄り、耳元で囁く様に… 「瞳に良くしてくれている様で何よりだよ、お・に・い・ちゃ・ん?」 あっ…(察し) 「あ゛あ゛あ゛ぁ゛!てめぇら、馬鹿かぁーーー!」 さ、更に煽りにいったぁーーー!? 粉原は顔どころか全身を真っ赤にして怒っている様だ。…いやむしろ赤いのは顔や体じゃなくて能力じゃねーかこれ!? 余談だが粉原の能力は「赤色念動(レッドキネシス)」と言って、念動力に物理的な硬さを持たせて自由に操る力だ。 何故かは知らないが、発動した念動力には赤い色が付いているという特徴がある。 なぜこんな説明を今しているかといえば怒りのあまりに操る念動力が体をオーラのように纏っていて まるで見た目はスーパー○イヤ人の様なサムシングと化しており一見すると何の能力なのか分からないから…ってこっち見た! ともかく、早急に退避しなければ…はっ!足が動かない!? 良く見ると足元には赤い念動力が纏わり付いていた。怒っている割に冷静だな、おい! 「良いから死ねっ!」 万事休すとはこの事か。何らかの救いが無い物かと祈りつつ、諦めと期待のブレンドな気分で目を閉じ――― 「ぎゃぁぁぁー!?」「あべしぶっ!?」 ―――やっぱり現実は非情だった!錐揉みに吹っ飛びながら、視界の端に同じ様に飛ばされる樹堅の姿を捉える。 あんなに離れててもやはり逃げられなかったか…南無三。 「おっと、危ない危ない」「……………」 薄れていく意識の中、ちゃっかりと瞳ちゃんを抱えて避けている四方っちが見えた… 自分で煽っておいて俺達を見捨てたとか、最初からこうなるのわかっててからかっただろとか。 「くくっ、和三盆程甘いね。私を捉えたいなら本気で危害を加えるくらいの気概で来ないと」 そしてこの期に及んでまだ煽りますか。むしろそこまでやって笑えるアンタの精神が理解しがたいぜ… と、そこまで考えた所で俺の意識は消失した。 とある猫娘達の日常 5話 修復者達のとあるバレンタイン***** ~~~side 焔~~~ 話は遡って昨日の昼の事。 私、富士見焔は重大な事実に気が付いたの。今日の日付を確認し皆の前で発言するの! だんっ!っと机に勢い良く手を叩きつけながら本日の目的を声に出す。 「皆、チョコを作るの!」 三言で発言終了。でもこれだけで十分意味が伝わると思っての結果だったんだけど… 何だかあんまりよろしくない反応なの。少し遅れて香ちゃんが金色のショートヘアを揺らしながら小首を傾げ 「……………ええっと」 と苦笑いを浮かべている。素早く反応してリアクションしてくれるのは良いの。 でも出来ればもうちょっと気の利いたコメントをして欲しかったの。 続けて発言したのは、腰まで届く様な可憐な茶髪を揺らし小首を傾げるのかと思えば 首を曲げこちらを睨みつけるかのような目線でこちらを見ている芙由子さんなの。 「……………は?」 …胡乱っていうのが良く似合う目つきというか、女の子としてどうなのそれ…。 ともかく芙由子さんの反応は、言ってる事は分かるけど何故そんな事を言っているのか分からない、という感じなの。 分かりやすく言うと「何いってんだコイツ」状態。幾らなんでも私の扱いが悪いってレベルじゃないの! 気を取り直し視線を滑らせると、視歩ちゃんの膝の上といういつもの定位置に座っている瞳ちゃんが目に入る。 正直な話、そのポジションは羨ましいけど瞳ちゃんなら仕方が無いの。血の涙を流して耐えるの。 「……………………」 そんなうらやまけしからん瞳ちゃんはと言えば、いつも通りのジトッとした目をこちらに向けて首を傾げている。 眉の角度の変化を見る限り、その表情は『疑問』だろうか?むむむ。私にはまだ瞳ちゃん語の翻訳は無理そうなの… どこかに指南書でも売ってないかなぁ、視歩ちゃんに今度それとなく執筆をお願いするとして。 「へぇ、チョコか。焔も色気づく歳になったって事かい?」 最後に、皆のリアクションを見届けた後に視歩ちゃんが声をあげるの。 ちゃんとした質問で返してくれるのは流石だけどやっぱりその発言は気が利いてないよ!? 色気づいたとか言うとまるで私が男の子にチョコをあげようとしてるみたいなの!? これじゃあ周りの皆に誤解されてちゃうの!早く否定しないと~! 「ち、違うの!私のは視歩ちゃんに渡すんだから!」 慌てて否定した後、ゆっくりと周りの皆の顔を眺めると… (いや、そんなの分かってるから) という言外の意思をビンビンと感じるの。 私がサトリなのか皆がサトラレなのかそれとも他の何かなのか。 「そ、そうだったの。皆にはそんな事言わなくても分かってるよね!私の愛はストレートなの!」 えっへんと胸を張る。直前のやり取りなんか忘れたの。この図々しくも愛嬌のある振る舞いが私のチャームポイント! 絶賛自己PR&自画自賛とかいう最悪なコラボレーションだけどやはりこれも真スルー。 「っていうか、何で急にそんな事言い出したのよ?」 色んな思考を勝手に頭の中で飛び交わせて一人遊びしていた私を見かねたのか芙由子さんんが疑問を投げかけてくる。 フォローだったであろうその言葉は有難いけどやはり目つきが胡乱…。そんなに私が嫌いなの!? 「明日の日付を見てみるの!」 そう言って鞄からカレンダーを取り出し、芙由子さんに突きつける。 このカレンダーは私の必需品だ。一年の中に溢れてる記念日を忘れてしまわないように、一日一日を楽しむために。 まぁ、それだけじゃなくて理由は色々あるけどね。 目の前に突きつけられたカレンダーに対して、いや近過ぎて逆に見えないからと言いつつ少し身を引いた目を凝らしている。 一日の終わりにその日の日付にチェックを付けているので今日が何日かは一目瞭然だ。 芙由子さんもそのチェックを頼りにカレンダーの日付を目で追っていき、ある地点で動きを止める。 「二月十四日…。あぁ、なるほど」 合点がいった様に頷く芙由子さん。もちろんその日付には大きくハートマークを書き込んでいる。 なぜなら明日は女の子にとって大事な日!期待を込めた目線で芙由子さんを見つめ返す。 さぁ、明日が何の日なのかその口で答えるの! 「聖バレンティヌスが処刑された日ね」 そこなの!?そりゃあ確かにバレンタインデーの由来として有力な説だって事はもちろん知ってるけども。 だからってそこでそれを言われると最早どう反論して良いのやら。芙由子さんのボケなのか本気なのか微妙だし、 下手に突っ込むと数倍の報復を受けかねないし、かといって気の利いた返答を用意できている訳でもなくて、たじたじ… 何も言葉を発せない私を見る芙由子さんの目が段々鋭くなってくる。 まずいの、このままじゃあ痛い展開の予感…! 「そっ、そういえば、明日はバレンタインでしたね~…?」 そんな絶体絶命の状況に助け舟を出してくれるなんて、やっぱり香ちゃん出来る子! 助かったと言わんばかりに香ちゃんの発言に便乗する事にする。 「そ、そうだよ!明日はバレンタインだよ!」 たどたどしくなってしまったのはご愛嬌という事で…。 香ちゃんはこちらを見ながら微笑んでいる。相変わらず年下とは思えない包容力のある笑顔なの。 ともかく、いつの間にか表情を戻した芙由子さんがふぅ、と息をつきながら思い出したかのように呟く。 「そういえばそんな日だったわね…」 っていうかホントにバレンタインデーって事を忘れてたんだろうか? そう思うと浮かんでくる感情は怒りや悲しみと言うよりは哀れみに近い感情だった。 男性恐怖症の芙由子さんには縁の無いイベントだったんだろうなぁ… なんて、聞かれれば間違いなくお仕置き物な事を思いつつもさっきの仕返しを目論んで口を開いた 「そういえば、って…。幾らなんでも芙由子さん女捨て過ぎなの…」 他の記念日はともかく、バレンタインを忘れるのは女としてどうかと思うの。 やった!このセリフは我ながら上出来なの!流石の芙由子さんもこれにはたじたじの筈… そんな期待を込めながら芙由子さんの顔を覗き込み、その瞬間思考がフリーズする。 「何かいった?」ニコッ ―――強者は大抵の場合、常に笑顔である。そんな言葉を思い出した。 「…ごめんなさいなの」 私は何も言ってない。言ってないの。命が惜しいから言ってないのー。 脳裏にこの前のお仕置きが過ぎる。あんな目に遭うのはもう二度とごめんなの。 「あ、あはは…。実際、私も忘れてましたし…」 とっさにフォローを入れてくれる香ちゃんはやっぱり良い子なの! 香ちゃんは最近入ったばかりのメンバーだけれど、その優しくて一生懸命な性格のおかげですぐにメンバーにも受け入れられていた。 私は受け入れられるのに随分時間が掛かったし、ちょっと羨ましいかな~なんてね。 でも仕方がない事ではあるかな。私は元々ここの皆からしたら敵でしか無かったんだし。 そんな事を考えながら顔を見つめ続けていたせいか、いつの間にか香ちゃんが顔に疑問の表情を浮かべている。 私はそれを笑って誤魔化しつつ顔を逸らした。昔の事思い出すと後ろ向きになっちゃって良くないの。気をつけないと~。 「それで?明日はバレンタインだから、皆でチョコを作りたいって訳かい?」 こちらの会話がひと段落ついたのを見計らって視歩ちゃんが本題に入る。 このままだと話が進まないところだったから助かったの。 視歩ちゃんの言うとおり、私はデバッカーの皆にチョコを作ってあげたかったのだ。しかし… 「そうなの!でも、私チョコの作り方分からないから誰かに教えてもらわないと…」 そう私はチョコの作り方を知らないのだ。誰かに教えてもらう必要があるので、皆に助けを求めた次第である。 そもそも私は料理とかした事ないし、お菓子とかもっと無理なの。 でも視歩ちゃんがお菓子作れるのは知ってるし、うまくいけば視歩ちゃんに手取り足取り教えてもらえるかも…うふふ どちらかと言うとそっちの方が真の目的だったり。我ながら策士なの! 「…………………………(この中でお菓子作りが出来るのは…)」 瞳ちゃんが辺りを見渡すような仕草をする。なんか私のほうに意味ありげな視線を送ってきた気がするけど… はっ!?まさか私の完璧な策が読まれてるんじゃあ…。いや、それは無いの。 瞳ちゃんが読めるのは悪い感情だけ。私の純粋な愛なら読まれる心配なんてないの! 瞳ちゃんの目が(いや、欲に塗れまくってるから。ある意味、純粋な欲の塊だよお前)って感じだけど気のせいだよね。 「うん。私と芙由子が適任かな。瞳も作れるだろうけど、人に教えるのはまだ早いだろうし」 やっぱり視歩ちゃんは作れるみたいなの。瞳ちゃんはまだ人に教えられる様な感じでは無いみたいだから自動的に視歩ちゃんが… …あれ?芙由子さんも作れるの?何だかすごく嫌な予感がするんだけど… まさか視歩ちゃん以外に料理できる人がいるなんて!?私の完璧な作戦にまさかの穴があったの! 「ごめんなさい…。私もお菓子作れません…」 「なら、香にも教えてあげないとね」 あれぇ!?いつの間にか香ちゃんが視歩ちゃんのレクチャーを受ける事になってるの!? 「あ、ありがとうございます!」 香ちゃんはと言えば、とても嬉しそうに笑顔を浮かべながら頷いている。 その様子は凄まじくかわいいけど今はそんな事を気にしている場合では無いの! 「あれ、視歩は香に教えるの?だったら…」 あ、あぁ!このままじゃあ嫌な予感が的中しちゃうのぉ! 私も視歩ちゃんに教わる様にしなきゃこんな事言い出した意味がぁ… 「わ、私も視歩ちゃんに教えてもr」 「アンタは、私が教えてあげるわ。視歩と一緒にやらせたらまともにやらなさそうだし」 そ、そんなぁ~!どうにかしてチェンジを…! 「ち、チェンジ「断るわ」 私の訴えは言い切る前に遮られた。現実は非情である。 「あう…あう…」グスッ 神様ぁ…今ばかりは貴方を恨むの…。幾らなんでもこの仕打ちは酷いの! 何故か芙由子さんはこんな感じで私に冷たい。私何も悪い事してないよね?ね? あれ、何だか誰も同意してくれなさそうな気がする…。 しかし、そこは流石の視歩ちゃん。きっちりとフォローを入れてくれたの。 私のほうの近づいてきたと思えば私の頭に手を置いて、優しく撫でながら 「大丈夫、焔が作ったチョコ、私は楽しみにしてるから。頑張ってみてよ」 と微笑みかけてくる。きゅんっ、ってきたの!相変わらず罪作り過ぎてますます惚れ惚れしてくるの~! とはいえこんな性格のせいで恋敵多いけどね!しかも同性ばっかり! でも今はこの至福の瞬間を噛み締めないと…。 頭にやられた手の感覚へ神経を研ぎ澄ます。触れられた所から温もりが広がる。 あぅぅ…。私、生きてきて良かったのぉ…。 そして、すっと手が戻される。名残惜しかったけど、出来るだけ表情に出さないように努力する。 視歩ちゃんはそんな私の微妙な顔を見て、さらに笑みを深くしながら元の位置に戻っていった。 「視歩ちゃぁん…。分かったの!絶対においしいチョコを作って見せるの!」 やっぱり視歩ちゃんは優しいの!ここまでされちゃあ頑張るしかないの! そんな私をどこか微笑ましそうに眺めていた芙由子さんが、不意にかぶりを振って表情を戻すと 腰に手を当て、視歩ちゃんに向き合う。少し躊躇してから口を開いて 「…はぁ。あのねぇ、視歩。あんたがそうやって甘やかすから焔がこうなっちゃったんでしょうが」 と、少しばかりの非難と大目の呆れを込めた声色で糾弾する。 何だかんだと一緒に居る時間も多いから分かるけれど、こんな感じで話す芙由子さんは大抵の場合その相手の身を案じている。 前々から「視歩は他人に甘すぎる」と言った内容の愚痴は聞いていたのでなおさら分かりやすかった。 「え、そうかい?甘やかしてるつもりは無かったんだけど…」 私としては、もっと甘やかしてくれても良いんだけど…芙由子さんは更に呆れの割合を深くした声で 「無自覚かよ…。そろそろ普段の振る舞いを改めた方が良いんじゃない?この女たらし」 と視歩ちゃんの額を人差し指でつつく。 視歩ちゃんはと言えば、額を突かれた事よりも女たらしと言われた事の方が答えているようで顔を顰めている。 どうでも良い話だが、普段余裕をもって物事に接している視歩ちゃんが動揺するときは大抵は芙由子さんか香ちゃんが絡んでいる。 香ちゃんは理由わかり易いけどね。毒舌だし。 それはそうと、視歩ちゃんと芙由子さんは傍目から見てても仲が良い。 何を言うにも遠慮の要らない友人って感じだろうか?そんな関係性のせいか悪口を言い合ってる姿が多いけれどそこに嫌な感じは全くしない。 聞く話によれば芙由子さんと視歩ちゃんは同じ施設に居たらしく、昔からお互いの顔を知っていたとか。 要するに、幼馴染。俗に言えば朝に部屋まで起こしに来てくれる人、みたいな?それは冗談として。 「うぐっ!…女にむかって女たらしはないだろう、いくらなんでも」 つつかれた額を手で摩りながら非難を浴びせる。 この前聞いた親父ギャグ発言と言い、今回と言い視歩ちゃんの怒るラインは何だか微妙な所にあるような気がする。 「じゃあ聞くけど、あんた男より女に言い寄られるほうが多いでしょうが」 額にやられた手も意に介さず、再び額をトントンと突きながら言葉を重ねてゆく。 そんな彼女の追及に反論が無いらしく、困ったような顔を浮かべて目線を逸らしている。 「それは…まぁ、否定はしないけどさ…」 頬をぽりぽりと掻きながらすっと目を伏せる。 確かに、視歩ちゃんが男の子に言い寄られてる姿はあまり見ない。 顔自体はかわいいからナンパされてる事はあるんだけど、中身を知ってる人にはモテないの。 「あ、そうだ。良い事考えた」 ふと、芙由子さんが額をつついていた手を止め、ニヤリと笑う。 視歩ちゃんの全身を舐め回すような視線で見つめると、ふん。やっぱりね、と呟く。 何となく言いたい事は分かったの。今見てたのは視歩ちゃんの服を見てたんだね。 いっつも似たようなパーカー着てるし、女の子らしい格好すればきっと似合うはずなの!って事だよね、きっと。 「なにその笑顔。嫌な予感しかしないんだけど」 いつの間にか私も似たような笑みを浮かべていたらしく、視歩ちゃんは私と芙由子さんの顔を見比べて苦笑いを浮かべる。 額に冷や汗が浮かんでいるところを見ると、こちらの意図はだいたい伝わっているようだ。 更に追い討ちをかける様に芙由子さんが、満面の笑みを浮かべながら視歩ちゃんの手を取り 「視歩、今度一緒に買い物に行きましょう?あんたに似合う可愛い服を見繕ってあげるから」 と、視歩ちゃんを誘う。この二人は普段から一緒に買い物などに出かけているようだけど、 いつも以上ににこやかな笑顔を浮かべながら詰め寄ってくる芙由子さんの様子に、いつものお誘いとは違う事を察した様で 軽く身を引きながら露骨に嫌な顔をしている。 「えぇ…。ただ私を着せ替え人形にしたいだけだろう、それ?」 半眼になりながら芙由子さんをにらめ付けて、非難の混じった問いかけを送るが、それをまるで意に介さない様子で 「ええ。そうよ」 笑顔のまま言い切る芙由子さん。すごく楽しんでるなぁ、この人。 そんな様子に軽く面食らった様に、なおかつ多分の呆れを込めた表情で 「ノータイムで言い切ったよこの子」 と溜息混じりに突っ込みを入れている。傍から見てればホントに言い感じのコンビだよね、この二人。 こういう二人の姿は見てて微笑ましくなってくる。芙由子さんは恐いけれど良い人だから、これからも彼女の支えになっていて欲しい。 と、そこで前に香ちゃんから聞かれたことを思い出す。 その時の質問の内容は「視歩ちゃんが他の人と仲良くしてるのを見てどう思うか」という物だった。 香ちゃんは視歩ちゃんが私や他の人と仲良くしてるのを見ると、モヤモヤした気分になってしまうのだと言っていた。 その気持ちは分かる。でも、知識としての『嫉妬』が分かるというだけで私自身にはその感情は無い。 どうにも私は他人に対しての嫉妬の感情が欠落しているのだとか。子どもの頃に散々説明されたっけ。 私の願いは視歩ちゃんの一番になる事であって唯一になる事ではないのだ。 だから、むしろ私は誰かが常に彼女の隣にいる事を望もう。歪んだ感情と言われても構わないから。 すこし柄にも無い事を考え過ぎたかな?気を取り直さなくちゃ! 「……………………(野豚ならぬ野良猫をプロデュース…これは売れる予感…!)」グッ 「野良猫言うな。わかったわかった、着せ替え人形にでも何でもなってあげるよ」 意識を目の前の会話に引き戻すと、視歩ちゃんが瞳ちゃんに突っ込みを入れてるところだった。 瞳ちゃんが何を言ったのかは分からないけど、あのしてやったりな表情を見るに何か面白い事を言ってからかったのだろう。 あいかわらず瞳ちゃんは表情だけで場を和ませる天才なの。この組織のマスコットだよね! 「やった!瞳ちゃん、貴女も当日連れて行くから準備しといてね」 いっている傍から芙由子さんも瞳ちゃんにお誘いをかけているようだ。 この前の事(第一話参照)があってから、芙由子さんも瞳ちゃんを可愛がるようになっていた。 何だか、日を追うごとに虜を増やしていってる気がするんだけど…。瞳ちゃん、恐ろしい子…! 「……………………」コクコク そんな瞳ちゃんは、芙由子さんの誘いに笑顔で頷いている。そんな笑顔を向けられた芙由子さんが 「ぐふっ…」とか言いながら胸を押さえてのけぞっているけど、仕方がないの。私に向けられた物では無いのにきゅんときてしまったの。 「瞳ちゃん、かわいいの~…。はっ!?でもひとまず今はチョコの話なの!」 危ない危ない。危うく忘れてしまうところだったの。瞳ちゃんの魔性の笑顔には気をつけないと… 私の言葉を聞いて、皆が「ああ、そんな話してたね」と思い出したような反応を示す。 このままじゃあ流されてしまうところだったの。 そして、芙由子さんが腕を組みなおしながら 「まぁ、良いんじゃない?チョコくらいなら、そんなに手間もかからないし…」 と私の意見に賛同してくれる。料理も得意な芙由子さんの言う事だから、きっと間違いはないだろうけど… チョコ作るのって手間のかかる作業だって思っていたけど、そうじゃないんだ。手間は掛からない、か。 でも、それが本当なら私も頑張れば作れるかなぁ! 「……………………(今日材料を買って、明日作って渡せば良いと思う)」 瞳ちゃんが視歩ちゃんに何かを提案しているようだ。それに頷いて 「そうだね。渡す相手を考えれば、作ったのをそのまま渡せば良いだろうさ」 と言った。どうやら瞳ちゃんは、作る日程について提案してくれたらしい。 視歩ちゃんに言ってる内容からして、今から買いに行って明日作ったのをそのまま渡せば良い、ってことだろう。 「あれ?誰にあげるか決めてるんですか?」 話がとんとんと進んでいる事を疑問に思ったのか、香ちゃんがそんな質問を投げかける。 それに、香ちゃんからすればもう一つ理由があるかも。 基本優しい彼女だけど、チョコをあげようとは思わない人が少なくとも一人思いつくし その事を考えての質問かもしれない。 その質問に、何を当たり前のことを、と言わんばかりに視歩ちゃんが笑いながら答える。 「デバッカーのメンバーくらいには作ってやるべきだろう?義理チョコでも男連中に作ってあげようって事」 それは賛成なの。デバッカーの仲間にはお世話になってるし、 チョコに感謝の気持ちを込めて、私も皆にプレゼントしたいの! でも浮かない顔をしている人が一人。言うまでも無く香ちゃんだ。 やっぱりあの人に渡すのを躊躇しているのだろうか? 「こ、粉原さんにもあげるんですか?私、あんまりあの人好きじゃないんですけど…」 案の定だった。相変わらずだなぁ、香ちゃん。この話の時ばかりは少し別人に見えてくるほどに その表情には黒い物が混じっている。 粉原さんに対しては無意識ではなく、意識的に毒を吐くみたいだし、とことん嫌いなんだろうなぁ。 「ふむ…。ま、馬が合わないのは仕方ないかな、お互いの性格的に」 改めて説明すると、香ちゃんは粉原さんが嫌いみたいなの。主に考え方の違いが大きいの。 確かにちょっと無愛想だし、冷たいかも知れないけどあの人も悪い人じゃ無いんだけどなぁ。 特に瞳ちゃんを相手にしてる時とかは、割と優しいように見えるの。 「……………………(別に、義理なのだから愛を込める必要は無い)」 逆に粉原さんにも懐いている様子の瞳ちゃんだが、香ちゃんの言葉は特に気にしていない模様。 この前、粉原さんの事をお兄ちゃんと呼んでみようとしてたらしい事を視歩ちゃんから聞いて 実行の際には是非呼んで欲しいと頼み込んでおいた。その時が楽しみである。 「渡すのだって、一人一人渡してたら手間だし、焔にまとめて渡させればいいでしょ」 私はそれでも構わないの。そっちの方が手っ取り早いし。 でもそう考えると、結構たくさんのチョコが必要そうなの。たくさん買い込まないとね。 「それなら、まぁ…」 しぶしぶ、といった具合で納得する香ちゃん。その内仲良くなってくれれば良いけど、ちょっと難しそうなの。 ともかく、日が暮れない内に買い物に出発しないと! 「決まったのなら早く買いに行くの!」 立ち上がって右手で視歩ちゃんを、左手で芙由子さんを掴んで催促する。 腕を引かれた二人はそれでも微かに笑いながら 「はいはい。それじゃあ、買いに行こうか」 「仕方ないわねぇ…。ま、付き合ってあげるわ」 と、言ってくれる。視歩ちゃんはもちろん大好きだけど、芙由子さんのこともやっぱり大好きなの! 二人とも、敵だった私にここまでしてくれる、とても素敵な人。もちろん二人以外の皆も。 昔、他人に嫉妬しないお前はおかしい。そんな風に言われた事があった。 その時はとても悲しかったけど、今はそうは思わない。 私が他人に嫉妬しない理由は今は分かりきってるの。だって私は――― だって私は、誰の人生も羨ましくないの。今が、すっごく幸せだから! だから私に嫉妬の感情はいらないの。その分、人を人一倍愛せればそれが一番なの。 ~~~side 粉原~~~ 時は戻って――― 「という事があったのさ。それで、急にチョコを作ることになったって訳」 どうしてこうなった、という入場のセリフに対して掻い摘んだ説明を終えた四方が肩を竦めながら言う。 登場人物の物真似を交えた四方の説明は非常に分かりやすかったが、富士見のテンションを真似る四方は酷くシュールだった。 「へー。富士見がねぇ…。まぁ、そういうイベント好きそうだけど」 四方から話を聞いた入場が納得したかの様に声をあげる。 その様子を低い視線から眺めていたが、なんだか無性に空しくなってきたので体を起こす。 「……………………(すごく、張り切ってた)」 瞳が倒れこんだ俺を覗き込むように見ていたが、体を起こした俺の頭を避けながら入場へ視線を向ける。 何らかの意図を表しているのだろうがやはり何が言いたいのか分からない。 ともかく、地面と親交を深める羽目になっている俺をスルーしつつ話を続けるこいつらに苦言を呈さなければ…。 「げふっ…。くっそ、平然としやがって」 精々忌々しく言い放ったつもりだったが苦しげになってしまったのはご愛嬌。 というか人を痛めつけておいてその事に触れないのは酷くないか、こいつら。 なぜ俺がこんな所で転がっていたかと言うと… 怒りに任せて入場と樹堅を伸した後に、残る四方をもとっちめようと挑んだ俺だったが、 結局、激しい戦闘の末に返り討ちに遭い今に至る。 忌々しげな視線を送ると、薄く微笑みながら 「流石にまだ一対一じゃ負けてあげられないな。こっちにもリーダーとしての矜持があるし」 そんな事を言いながら、クツクツと真似の出来ない笑い声をあげる。 こうしていると何処にでもいそうな女子高生にしか見えないが、むしろそのせいで負けたという事実が重く感じる。 ただでさえこんな華奢な女に負ける時点で屈辱なのに、なによりも… 「ちっ。ったく、分かっていた事ではあるけど能力じゃなくて肉弾戦で負けると最悪の気分だな…」 そう。こんな気分なのは能力の優劣で負けたからでは無く、肉弾戦を含めた戦闘で負けたからである。 こいつを唯の女だと見るのは愚行だと分かってはいるが、結構へこむ物だ。 「くっくっくっ。流石に年季が違うさ。私が何時から格闘訓練してきたと思ってる?」 経験の差、か。これでもコイツは俺より年上なんだよな…。 最も、高校生が主な構成員の中ではコイツが年長者と言うわけでは無いが。 というか、中学生なのって俺と江向だけだったな。ちっ、早く大人になりたいもんだ。 「前から思っていたが、粉原の剣技と四方の戦い方には共通点を感じるな」 俺達の戦いを見ていた樹堅の発言に興味を惹かれる。 確かに俺の戦い方と四方の戦い方には共通点が多い。その理由もある程度予想は付いているが… 「それはそうだろうさ。私がアドバイスした事をしっかりと活かしてくれている様だしね」 だよな。こいつは時々俺の鍛錬に場に現れては言葉をぽつぽつと落としていく。 その言葉は気に食わんが的確で、何度も参考にさせてもらっている。…不本意だがな。 「うん?四方っち、剣なんか使わないだろうに」 最もな疑問だ。それは俺も常々気になっていたが、直接聞いた事は無かった。 「まぁ、粉原と似た能力の奴といつも戦ってるしね。あいつの戦い方を少し教えただけさ」 そう言われて脳裏を過ぎるのは赤い剣閃と、狂気じみた目をした女の姿。 直接手を合わせた事は無いが、傍から見るだけでも印象に残っていたあの女。 「『甲蟲部隊』のあの女か…。直接戦った事はねぇが、あいつそんなにヤベェのか?」 「連中とかち合う度に戦って、それでも未だに一度も決着が付いてないんだろ?」 それを聞いてやはりかと思う。本気の殺し合いでは無いのだろうがそれでもこの化物と互角なのは恐ろしい話だ。 四方と奴の関係が、一言で表す事が出来ない程度に複雑である事は知っている。 それ故に少しばかり複雑な気分だ。甲蟲部隊との戦闘の度に要注意人物である血晶赤を確実に抑えている四方の働きに文句は無い。 それに加え、ピンチに陥ったメンバーの救援もこなしているのだから大した物だ。 だが、それならばさっさと血晶赤を仲間に引き入れれば良いと思ってしまうのは悪い事だろうか。 俺から見ている限り、四方自信が望めばあの女はこちら側に付きそうにも思えるのだ。 「……………………(かれこれ数年の付き合い)」 「あいつも能力で作った剣を使って戦う時があるからね。その時のを参考に、と思ってさ」 身を以って受けた技だけあってか印象が強いんだよ、と笑う。 くつくつと喉を鳴らす笑い方は相変わらず真似が出来ない。 「悔しいが、的確なアドバイスだったさ。お前に教わるのは癪だが、強くなる為なら我慢してやる」 これは本心だ。四方のアドバイスは確かに的確で、それを取り入れた結果は非常に良いものとなった。 最も、剣技に慣れている筈の俺ですら一瞬理解できない様な高等技術ではあったのだが。 「くっくっくっ。そういう事なら遠慮なく鍛えてあげるさ」 だがひとまずはこの化物を打倒することが目標だ。 コイツを乗り越えて初めて俺は仮初の満足を手に入れることができる。その為にこれからも俺はコイツへ挑み続けるのだ。 …実のところを言うと、ただ単に俺はこいつの隣に立ちたいのだ。率いられるのではなく、並び立つ。 人を頼ろうとしないこの化物じみた少女に真の意味で『仲間』だと認められなくては俺のプライドが許さないのだ。 こんなこと、誰にも話せやしないがな。 「……………………(大丈夫?)」ヨシヨシ 「んなっ!?べ、別に心配されるような怪我はしてねぇよ…。ほら、あっち行け!」シッシッ 気付くと瞳がこちらへ近寄って頭を撫でていた。 どうやら四方との戦いに負けた俺を心配しているようだが余計なお世話だ。 「……………………」クスクス ぐっ…。そんな風に笑われると冷たく当たり難いだろうが…! 「やっぱり瞳ちゃん相手の時だけ態度違うよなぁ?」ボソッ 「だから言ってるだろ?粉原は罪木の事を妹の様に思ってるって」ボソッ 「粉原さえ籠絡するとは…!流石は瞳ちゃん、デバッカーの潤滑油は伊達じゃないな…」 「瞳にそんな異名が付いていたのか…」 少し気を抜くとえらく勝手な事を言ってやがるなこいつら。 「お前ら…。別にそんな風に思っちゃいねぇよ。子どもの相手は慣れていないだけだ」 「……………………(お兄ちゃんの様なものです)」 瞳の目が何となく碌でもない事を考えているように見える。 と思っていると、その隣に立っている四方も同じ目をしている。嫌な予感しかしねぇぞ、これ… 「何なら本当にお兄ちゃんになってみるかい?」 「あん?どういう意味だよ?」 予想通りよく分からない事を言い出した四方を怪訝な目で見つめ返すと四方は説明を始めた。 「施設から逃げ出した時に、戸籍が無いと不便だからって話でさ。色々コネを使って個人情報を作ったんだけど…」 確か吉永と同じ研究施設に居たんだったか。 コイツが脱走した際の被害が原因で研究は凍結、他の被験者も野に放たれる事になったと聞いているが… 「……………………(その際に、私は視歩の妹として登録された)」 「そんな訳で、表向きは私と瞳は姉妹って事になってるのさ」 「ほぉ。それは知らなかったな。お前ら姉妹だったのか…」 その説明に俺は素直に感心した。姉妹の様だと思う事は幾度と無くあったが、実際に姉妹だったとは。 案外世の中は見たままな事が多いのだな、と心の中で頷いていると樹堅が何かに気付いたように呟く。 「…うん?それで、本当に姉妹になるって言うのはつまり…」 「私と夫婦なれば、瞳は本当の意味で妹になるよねぇ…?」 そりゃあ、そうすれば義妹にはなるんだろうが…は?今なんていったこいつ。 お、落ち着け。確か、夫婦がなんとかって………ぶっ!ふ、夫婦だと!? 「なぁっ!?な、何言ってやがんだテメェ!!正気か!?」 「まずはお友達から始めてみるかい?粉原君?」ニヤニヤ そのニヤニヤとした顔を見ていると怒りよりも呆れが浮かんできた。 ほんとにもう、なんというか… 「もう勘弁してくれ…」 としか言い様が無い。本気で言ってるわけでは無いのがちゃんと分かるのが救いか。 そこすら判断がつかなくなれば俺はとてつもない恥をかく事になりそうだ。 「くっくっくっ。君の反応はいちいち面白いな」 …コイツいつかぶっ飛ばす。絶対に! 「楽しそうだなぁ…。二人とも何だかんだと仲が良いよな」 ほうっ、と息を吐きながら言葉を落とす入場が目に入る。 女子組みのチョコを待ちくたびれたのかすこし眠そうだ。 「四方と粉原の関係性がいまいち良く分からんのだがな…」 樹堅もいまいち俺と四方のやり取りがしっくり来ていないようだ。 無理も無いとは思う。俺は四方が苦手だが、その気持ちとは裏腹にこいつは俺にやたらと構う。 「俺が入るより先に居たしなぁ。その頃から既にこんな感じだぜ?この二人」 最近ではもう諦めの境地に達しつつあるので、逃げもせずに話しに応じているわけだが…。 どうやらそれが仲の良いように見えるらしい。迷惑な話だ、全く。 「……………………(彼はかなり初期の頃から居るメンバー)」 「うん。粉原は瞳を除けば一番最初に裏側に来たメンバーだからね」 そういえばそうだったか。初めてコイツに会ったときは良く分からない奴だと思った。 いや、今でも底がいまいち量れない奴であるのは確かなのだが。 「俺が入る前に居たメンバーは…朱点だけだったか?」 とはいえ、奴は表側のメンバーだからカウントに入れるていいのかは微妙だが。 「うえっ!?あいつそんな前から居るメンバーなのか?」 入場が驚いた様に声をあげる。こいつは朱点と仲が良かったはずだし、純粋に意外だったのかもしれない。 当初は今の様に施設を強襲するような活動は行ってなかったな。 戦いたくて仕方なかった俺を朱点が抑えていた記憶が蘇る。 「一番最初に誘ったメンバーだからね。私達の活動を考えると、どうやっても朱点のような男が最初に必要だったんだ」 確かに奴の見た目によらない管理能力や、子どもに好かれるところは俺たちの活動には必要不可欠だしな。 最初に誘ったのも頷ける、が。あんまり朱点と四方の組み合わせってのも想像できないよな。 「最初は…四方と罪木だけだったんだよな…」 樹堅の言葉でふと気付く。たしかに、俺や朱点が入る前はこいつら二人だけだったんだよな… その頃の二人は今ではあまり想像できない。こいつらの周りにはいつだって人がいるイメージが強いからな。 「ああ。その頃はこんな組織を作る事になるとは思ってなかったけどね」 「……………………(最初に比べれば随分と賑やかになった)」 んー、と口の下に人差し指をあてて何かを考えている。 不意に見せられた女の子らしい仕草に目を奪われる。こいつも女子なんだよな… …はっ!?俺は何を考えているんだっ!?さっきの夫婦がどうとか言う話に意識を持っていかれたな、KOOLになれ! 「そろそろ追加メンバーが欲しい頃合かな?」 そしてこいつはこいつでまた聞き逃せない事を…。 唯でさえ濃い面子なのに、こいつに勧誘をさせたらますますカオスになりかねん。 「おいおい。これ以上変な奴増やされたら堪らねぇぞ」 「変な奴かどうかはともかく、どんなメンバー増やす気なんだ?」 割と気になっていた事を入場が代わりに聞いてくれた。 新しいメンバーが入るにしたって先にどんな奴か聞いておけばダメージも少ない。 「………メイドかな」 「「「「…………は?」」」」 前言撤回。先に聞いた方がダメージでかかったわ、これ。 よりによってメイドって…。この組織を何だと思っているんだこいつは。 「おいおい。繚乱の子でも拉致してくる気か?」 メイドといえば繚乱女学院が思い浮かぶ。 まさかこいつ、既に誰かに当たりをつけて拉致ってくる算段を立てているんじゃ… 「くくっ。冗談だよ、今はね」 ただ、そんな予感がしてるんだよ、と笑う。 冗談じゃないぞ、こいつの予感って言葉は予知と言い換えても良いほどの精度を誇るというのに。 「………予感、ねぇ…」 不安にしかならない発言だった。 一ヶ月後にはこの場にメイドが佇んでいる、そんな幻視をしてから頭を振って妄想を取り払う。 「…お。あっちの料理組も終わったみたいだな」 樹堅が視線を台所に向けて呟いた。 同調すると向こうから手にトレイを乗せた女子組が来ているのが見えた。 「思ったよりも時間掛かったみたいだね。…芙由子だけに任せたのは酷だったかな?」 心配そうな顔で覗き込んできる。 肝心の吉永は憔悴した顔で近づいてくると、四方の頭に軽くチョップを食らわせながら 「ほんっとにその通りよ。こうなるの分かってて私に任せる辺り性根が腐ってるわ、あんた!」 と吐き捨てる。本気で怒ってる訳では無いのは見てれば分かる。 富士見の世話をするのだって嫌いでは無いのだろうな、こいつは。 「別に確信があった訳じゃないよ。…嫌な予感がしたのは確かだけど」 「嫌な予感がしたなら口に出しなさいよ。割とマジで」 同意だ。良く当たる勘なら事前に知らせておいて欲しい。 そうすりゃもうちょっとうまく立ち回れるっていうのに。 「……………………(秘密主義は基本ですから)」 そんなに秘密にしているつもりも無いんだけどねぇ、と言うがそんな訳あるか。 吉永の更に後ろのほうから富士見がにこにこと歩いてくる。 「色々あったけど、なんとか完成したの!」 元気良く、びしっと腕を上げながら声を上げる。 そんな能天気な様子を、隣に居た吉永が睨みつける。 「焔ぁ…あんた後で覚えときなさいよ…?」バリバリ 「ひぃ!ごめんなさいなの!」 …女ってあんなに恐い目が出来るんだな。 さしもの俺もさすがに今の目つきとドスの聞いた声には身が震えた。 「四方さんっ!私のも出来ましたっ!」 江向か…。どうも俺はアイツには嫌われてるみたいだから、口は挟まない方が良いだろうな。 確かにあいつの覚悟の足りないところは見ててイライラする事もあるんだが… 「へぇ、うまく出来たかい?」 だからと言って、あんなに嬉しそうに四方に笑いかける江向に水を差すのも空気が読めてないだろう。 それでもなくても今日はお祭りみたいなもんだしな。 「はいっ!四方さんの分もありますから、後で食べてくださいね」 だから、ちょいちょい向けられる敵意の視線も今日はスルーだ。 しっかし、そこまで嫌われることをしたかね?覚えが無い… 「有難く頂くよ。焔と芙由子もうまく出来たかい?」 にこやかに笑いかけながら江向の頭を撫でる四方。 …なんだ、こっちに向けてくる意味深な目線は。うらやましくねぇからな? 「うん!自信作なの!」 服の袖をにわかに焦げさせながら自信満々に言ってのける。 こいつはこいつで変わらんな。仲間になったときからずっとこうだ。 「先に自分の分だけ作ってて良かったわ、ほんと」 最近では吉永とも仲が良いように見える。 何だかんだと世話を焼いているようだが、さて…。 「くっくっくっ、次の機会があるなら対策を考えておくさ」 ま、そこらへんの人間関係は俺の知った事じゃない。 せいぜい四方に頑張ってもらうさ。俺は俺のやりたいようにするとしよう。 ~~~side 焔~~~ 「ふん…。何でチョコ一つ渡されるのにここまで疲れなければいけないんだ、全く」 粉原クンがグチグチ言ってるけど、今更言っても仕方ないの。 というか、実は楽しんでる事なんてバレバレなの。 「一つでは無さそうだけどな。それに、満更でも無い顔してるぜ、粉原」ニヤニヤ 周りの男の子達も良く分かってるの! 粉原クンもいい加減私達に馴染んでくれても良いと思うんだけどなぁ。 「粉原の脳内に検索かけたら、一番楽しみなのはやっぱり罪木のチョ「だからやめろ!!」 樹堅クンが眼鏡を光らせながらニヤリと笑う。 たぶんあれ、能力使ってないのね。わざわざ読まなくても見てれば分かるの。 粉原クンも、瞳ちゃんに接するときくらい優しくなってくれればモテモテになれるの。 「はいはい、そこまでしときなよ、男子諸君」 見かねた様子で割り込んできた視歩ちゃんが手をパンパンと叩く。 粉原クンが露骨にほっとした顔をしている。顔に出やすいなぁ、なの。 「そうそう、せっかくのバレンタインなんだし大人しく受け取りなさい」 同調する芙由子さん。仕切り役をやらせるとしっくり来るよね。 お鍋とか一緒にしたら、鍋奉行に進んでなってくれそうだ。 あ、皆で鍋っていうのも楽しそうなの!次の計画は決まりなの! 「……………………(結構たくさんあるから、いっぱいたべてね)」 瞳ちゃんがニコニコと笑いかけている。 そういえば瞳ちゃんのチョコが一番多かった気がするの。 「えと…焔ちゃん、そろそろ渡してあげて?」 最後に香ちゃんが私の背中を押す。 よし、と気合を入れてトレイに乗せられたチョコたちを見る。 「はーい、なの!…それじゃあ、改めて。男子の諸君に日頃の感謝を込めて!」 「「「「「ハッピーバレンタイン!!」」」」」